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保育中に出会った子どもたちの素敵な姿や、楽しいエピソードをお伝えしていきます!
令和2年4月~
・土曜日保育 (全クラス)

土曜日保育

椅子の運び方を習って、よいしょっ!1歳児クラスの子もお手伝い★
令和2年3月 全クラス
土曜日の保育園は、平日よりも登園する子が少ないので、乳児と幼児が一緒に活動しています。
ある土曜保育の日、保育者が園庭の隅で玩具を日光消毒するため、園庭にシートを敷いて玩具の天日干しをしていました。
子どもの少ない土曜保育は、平日の清掃では行き届かない場所の清掃をしたり、玩具を入念に消毒します。
子ども達も園庭で遊び、そろそろ保育室に戻ろうとした時です。
4歳児クラスのMちゃんが「これ片付けなくて良いの?」と保育者に声をかけてくれました。
沢山の積み木などが干してあったので、保育者がすべてを片付けるのは大変だと気が付いてくれたようです。
「じゃあ手伝ってくれる?」と声をかけると、
「いいよ!いっぱいあると大変だもん」と言って快く片づけを手伝ってくれました!
Mちゃんが片づけを手伝っている姿を見て、1歳児や2歳児、他の幼児クラスの子も「やりたい!」と手伝いに加わり片付け始めました。皆で協力して行ったので、沢山あった積み木もあっという間に片付けることが出来ました。
ときわぎ国領保育園では、日ごろから3・4・5歳児が一緒に生活をしていたり、大きいクラスの子が小さいクラスの子をお世話したりと、異年齢での関りが多くあります。
そうした関係の中で生活をしていく事で、自分から気付いて行動したり、年上の子の姿を手本に行動していく力が育つのだと感じました。
記事:榎本
 四葉のクローバー異年齢で過ごすことで、手本になってくれる年上の子の姿を見て年下の子が憧れを抱いたり、年上の子は年下の子のお世話をすることで思いやりの気持ちが育ったりします。異年齢保育は子ども達がともに学び合い成長し合える環境だと思います。
しかし、乳児と幼児では発達の差も大きい為、一緒に過ごすことでケガなどのリスクも生じます。保育者は安全面に配慮し、全体に気を配ることを心がけながら保育をしています。

 
 
 
 
・慣らし保育 ひよこ組(0歳児クラス)

慣らし保育

黄色帽子はひよこ組(0歳児クラス)、オレンジ帽子はりす組(1歳児クラス)の子です。
令和2年4月6日 ひよこ組(0歳児クラス)
この4月から、ときわぎ国領保育園のひよこ組(0歳児クラス)には、10名のお友達が加わりました。
 
新型コロナウィルス対策として、開催時間や規模は縮小しつつも、4月1日に無事入園式を終え、4月2日から慣らし保育が始まりました。
 
お家の人と離れ、ほとんどの子が慣れない環境に戸惑い、力を振り絞って泣く姿があるのですが、その中でも不安な様子を見せ、特に泣き続けていたのがHくん。
 
保育者に抱っこやおんぶをされても、おもちゃを見ても、なかなか気持ちが切り替わらずに泣いていました。
 
そんな時、りす組(1歳児クラス)の子ども達が園庭で遊んでいると、その様子をじっと見て泣き止み、落ち着く姿がありました。りす組の子ども達もまた、赤ちゃんの様子が気になるようでHくんに近づき、顔をのぞき込んでいました。
 
言葉のやり取りはないものの、互いに互いの存在を気にかけ、何か通じるものがあるように見えました。
 
保育者が泣き止んでもらおうと色々と手を尽くす中、りす組の子ども達の元気に遊ぶ姿がH君にとっては「ここは楽しいところなのかも」という安心を与えてくれたのかもしれません。
 
これからの保育園生活、私たち自身の丁寧な関りはもちろんですが、年の近いお兄さん、お姉さんの温かい関りも大切にしていきたいです。
記事:林
 
ときわぎ国領保育園は、新型コロナウィルス対策のため4月14日より臨時休園(事業縮小)をしております
四葉のクローバー保育園は保育者だけでなく、色んな年齢の友達と関りを持てる場所です。年下の子は、年上の子にあこがれを持ったり、年上の子は優しく接したり…子ども同士の関りを見ていてとても心暖かくなります。
私たち保育者は子ども達に「何しているのかな?」「楽しそうだね!」と周りに興味を持てるよう声をかけたり、子どもたちが安心して過ごせる環境作りをしています。その中で、子ども達は楽しく遊ぶ経験を重ねながら、保育園生活に慣れていって欲しいと思います。
 
 
 
・手作り玩具(全クラス)

手作り玩具

ときわぎ国領の手作り玩具たち
令和2年5月1日 (全クラス)
保育園には各クラス、子ども達の発達や、興味に合わせて様々な玩具を用意しています。
 
玩具選びや提供の仕方は、子どもの環境にとっても大切です。ときわぎ国領保育園では、以前のときわっこでもお伝えしましたが、職員全員で、遊び環境コーディネーターから講習を受けたり、参考書を見たりして、子どもにとってより良い環境となるよう、日々考えています。
お店屋さんのカウンター 日ごろ使ってくたびれた物をキレイに作り直しました!
玩具は、専門の業者から購入する物もありますが、保育者が各クラスの年齢や発達に合わせて作った、手作り玩具もあります。
 
手作り玩具の良いところは、温もりがあり安心できるところではないでしょうか。
 
クラスの担任は、子ども達が日々どのような玩具で、どんな風に遊んでいるのかを見ている中で、こんな玩具があれば○○ちゃんは喜んでくれるかな…△△君は楽しんでくれるかな?と考えています。
 
 
今年度4月中旬から、新型コロナウィルスの感染予防の為、臨時休園(事業縮小)をしています。そのため、現在登園している子どもたちは、通常に比べると非常に少なくなっています。

1歳児クラスのキッチン 職員数人ががかりで協力して作りました。
そこで交替で保育し、在宅勤務の日には保育について学習する機会にしたり、玩具作りをしたりしています。
 
少しずつ増えてきている手作り玩具は、どれも保育者の心が込められています。
 
新型コロナウィルス感染症流行という大変な事態ですが、この機会を少しでも有効に使って、感染流行が終息し子ども達がまた保育園の手作り玩具で、遊んでくれる事を楽しみに待っています。
記事:松本

 四葉のクローバー保育者は、子ども達の遊びや会話を見たり聞いたりする中で、子ども達にどんなものがあると遊びの幅が広がるのかが分かります。お店屋さんのカウンターを作る時も「机に(直接食材を)並べるだけじゃ、お店に見えないね」という子どもの言葉がきっかけでした。カウンターを作り用意したことで遊びの幅が広がり、パン屋、寿司屋、ジュース屋と様々なお店をイメージして遊ぶ姿が見られるようになりました。これからも子ども達の遊ぶ姿から、あったら良いなと思える物を作っていこうと思います。
 
 
 
 
・身近な自然の中で りす組(1歳児クラス)

身近な自然の中で…

真っ赤な桜の実。「ど~ぞ♪」
令和2年6月5日 1歳児(りす組クラス)
最近、身近な自然に興味が出てきた、りす組の子ども達。散歩先の公園でも、沢山の自然に触れながら遊んでいます。
 
ある日公園でMちゃんは、桜の木の下で「あった!」と言いながら次々と桜の実を拾っていました。
 
拾った実を地面に並べたり、「あか!」と色を言ってみたり、保育者に手渡してみたり、自分の指先でつぶしてみたりと、Mちゃんなりの様々な方法で、夢中になって遊んでいました。
 
翌日も昨日のことを思い出してか公園につくと、すぐに同じ桜の木の下へ真っ先に飛んで行きました★
 
自然の中では、決まった遊び方がないところが良いところだと思います。遊んでいると、想像力や観察力、季節を感じる力などたくさんの力が培われると言われています。
 
以前私が参加した自然遊びの講習会で「見方を変えれば、雨の雫一滴が宝石のように見えるんだよ」と言われたことがあります。子どもの目線に立って、その子の発見やその子が持つ感性に触れることが出来たら、Mちゃんにとっての桜の実のように、自分の身の周りにある何気ない物が宝物に見えてくるのではないかと思います。
 
そんな経験が出来るような、遊びの時間をこれからも過ごしていきたいです。
記事:中根
 四葉のクローバーときわぎ国領保育園の周りには公園や緑が多く、近くには野川という川も流れていて、自然が豊かです。散歩の道中では「○○のお花がたくさん咲き始めたね」等の会話も聞かれ、子どもたちが普段から身の周りの自然をよく観察していることが分かります。
私たち大人は、忙しい日々の中だと何も感じずに見過ごしていることが多いですが、そういった身近にある小さな自然との触れ合いは、心を穏やかな気持ちにしてくれることが多いものです。
これからも子ども達とたくさんの自然に触れ合う中で、一緒に色々な発見をしたり、ワクワクした気持ちを感じたりしていきたいものです。
 
 
 
・かかわり うさぎ組(2歳児クラス)

かかわり

あめこんこん♪
令和2年7月1日 2歳児(うさぎ組クラス)
梅雨に入り、ジメジメする日が続いていたある日、広告の紙と割りばしで私が作った傘を1つ、クラスに持っていきました。
 
早速Yちゃんが傘を手に持ち遊んでいると、Mちゃんは、そっと保育者の膝の上に座り「(傘を)かりたい…」と保育者に言ってきました。
 
Mちゃんは、自分でYちゃんに「かして」と交渉することが出来ない様子でした。そこで保育者が仲介に入り、Mちゃんの傘を貸してほしい気持ちを代弁しました。
 
するとYちゃんは、顔がこわばり「かさないっ」と言い、傘を背中に隠してしまいました。保育者が色々声をかけますが、Yちゃんは傘を背中に隠したまま「かさないっ」と気持ちが変わる様子はありません。Mちゃんは今にも泣きだしそうです。
私は、「じゃあ、あめこんこん(わらべ歌)を歌って、替わるのはどう?」と提案してみました。このわらべうたは、Yちゃんもよく知っているわらべ歌です。
 
Yちゃんは座っている私の周りを傘を上下させ、歌いながら一周すると「はいっ」と笑顔でMちゃんに傘を渡し、私の膝の上にちょこんと座りました。
 
Mちゃんも傘を持ち歌いながら一周。それからYちゃんに傘を渡して…と繰り返していくうちに、すっかり二人とも仲良く楽しそうに遊びだしました。
 
2~3歳の子どもは、友だち同士でも少しずつ会話ができるようになってきます。ですがまだ自分の気持ちを上手に伝えられなかったり、相手の気持ちを理解することが難しかったりするため、子ども同士のトラブルも多く見られます。
 
今回のように、友だちとのやり取りで嫌なことも、楽しいこともたくさん経験しながら、子どもは成長していくのだなと、改めて感じました。
記事:宮地
「あめこんこん」
あめこんこん ゆきこんこん
あめこんこん ゆきこんこん
おらえのまえさ たんとふれ
おてらのまえさ ちっとふれ

 四葉のクローバーわらべうたは、ゆったりしたリズムで歌われる為、子どもの心を安定させると言われています。「かさない」と言っていたYちゃんですが、保育者が提案したわらべうたを楽しめたことで気持ちが安定し、Mちゃんに傘を貸してあげることができたのではないでしょうか。
今回のような、友だちと楽しい時間を共有するという日常の経験の積み重ねが、子ども達を成長させていくと感じます。

 
・どうしたら伝わるかな ひよこ組 (0歳児クラス)
・水遊び ぞう組(3・4・5歳児クラス)
・お姉ちゃんが見ているよ ぞう組(3・4・5歳児クラス)

どうしたら伝わるかな

牛乳パックで作ったテーブルと椅子で、おままごとを楽しみます♪

令和2年8月 0歳児(ひよこ組クラス)

今年度は、新型コロナウィルス感染症流行のため4月に緊急事態宣言が発令され、保育園も臨時休園(事業縮小)の対応が取られました。そのためひよこ組は、4・5月は登園する子が日に1~2名程度でした。6月ごろから少しずつ登園する子が増え始め、今ではひよこ組は毎日とても賑やかになりました。
 
そんな賑やかになった日の夕方の出来事です。
 
Tちゃんは、ままごと用の水が入ったペットボトルやコップをテーブルに置き、手を合わせて「いただきます」のポーズをしたり、コップを口に近づけ飲む真似をするなど、ままごと遊びをしていました。そこにKくんが、ままごと用のカバンを手に持ちながらやってきました。
カバンの中には何が入っているかな?
二人は、お互いの顔を見合わせたり、相手に「どうぞ」とコップを渡したりと、微笑ましい光景があり、私はそんな二人の様子を側で見守っていました。
 
数分後、TちゃんはKくんの持っているカバンが目に入ったようで、「あーっ!」と大きな声を出してみたり、無理やり取ろうとしたりし始めました。
 
そこで私は、TちゃんにKくんがカバンを使っていることを伝えつつ、
「Tちゃん、貸してほしい時は『かして』だよ」と言葉と、両方の手のひらを上に向け重ねて叩き合わせる仕草の見本を見せました。
 
すると、Tちゃんは私の伝えた仕草を真似しながら、Kくんに一生懸命に自分の思いを伝えました。その思いが伝わったのでしょう。KくんはTちゃんに「どうぞ」と言うようにカバンを差し出してくれました。
 
その後Tちゃんは、カバンを腕にかけ、私へ「ばーばい(バイバイ)」と言いながら笑顔で手を振り、嬉しそうに室内を歩いていました。
 
ひよこ組の子ども達は「まんま」「ワンワン」など、少し言葉が出始めていますが、まだまだ自分の思いや気持ちを言葉で伝えるのは難しいです。私たち保育者は、そんな子ども一人ひとりの表現できない思いやサインを見逃さず、その子の言葉を代弁したり、思いを受け止めたりと丁寧に関われるようにしています。
記事:金子

 四葉のクローバー大人が子どもの言葉にならない気持ちを読み取り、代弁して伝えてあげることは、とても大切な事だと思います。その事が、言葉の獲得、気持ちの伝え方、友だちとの接し方等、色んなことへの学びに繋がっているからです。そして自分の気持ちを受け入れてくれる人がいるから、安心して気持ちを表せるようになるのだと思ます。気持ちが通じると嬉しいものですよね。保育者や友達とそんな嬉しい経験をたくさん出来るよう、一人一人の思いを受け止め、共感しながら日々の保育をしていきたいです。
 
 
 
 

水遊び

プリンカップやおままごと用のグラスに色とりどりの色水を作ります。
令和2年8月3日 3・4・5歳児(ぞう組クラス)
暑い日が続き、子ども達はテラスで水遊びを楽しんでいます。
※今年度ときわぎ国領保育園では、新型コロナウィルス感染症対策のため、プール活動を中止しています。水遊びは一度に遊ぶ人数を制限するなど、密集しないよう注意しています。
 
暑さしのぎのため、水に足を付けたり、ジョウロで水を掛け合ったりして遊びます。この日は色水遊びも用意しました。
 
色水は、クレープ紙を使います。この紙は水に入れると色が水に溶けだし、きれいな色水を作ることができます。
今年は大型プールがないので、ミストシャワーを設置。「雨みたい~気持ちいい~」
赤、青、緑、黄色のクレープ紙を用意しました。子ども達はいろんな色のクレープ紙を使って色水を作ります。
 
「見て!きれいな色になったよ!」
「赤と青を混ぜたら何色になるかな?」など、色の変化を楽しむ子どもたちの声が聞こえてきました。
 
様々な色の色水を作ると、
「これはレモンジュースで、これはサクランボ味です!」と、ジュース屋さんが開店します♪

ミストで少し気温が下がるようです。夢中になって遊ぶ子ども達の熱中症予防です。
「オレンジジュースは何色を混ぜたらできるかな?」などと、友だちと一緒に考え、イメージを膨らませながら、色水作りを楽しんでいました。
 
みんなとても集中して色水を作っている姿が印象的でした。クレープ紙という素材を提供する事で遊びが広がり、また色と色を組み合わせることで様々な色が出来ることの発見にもつながったと感じました。
記事:渡辺
 四葉のクローバー幼児クラスになると、多くの色を認識し、色を混ぜて楽しむという事が出来るようになります。赤・青・黄の3色があれば、ほとんどの色を作ることが出来、混ぜる割り合いによっても限りなく色が作れることもわかるようになります。
自分たちの身近にある色に対して興味を持ち、様々な色を作ってみたことは、発見と学びになったことでしょう。。
保育者は色水遊びをするために、透明な容器や、色が映えるプリンカップなどを準備し、子ども達の発見に繋がるような工夫もしています。
 
 
 

お姉ちゃんが見ているよ

雨の日や暑い日はエアコンのあるホールでゲームやドッヂボールをします
令和2年8月6日 3・4・5歳児(ぞう組クラス)
異年齢グループ(3・4・5歳児8名)がホールで遊んでいた時のことです。
※ときわぎ国領保育園の3・4・5歳児は異年齢保育を実施しています。全体で30名ですが、その中で15名程度のグループを作り、分かれて遊んだり食事をしたりしています。
 
ボール遊びをしていたところ、3歳児クラスのSくんとTくんがボールの取り合いを始めました。
 
私がトラブルの仲裁に入ろうと二人の元に近づくと、私よりも先に4歳児クラスのAちゃんが「Sくんのボールはこっちだよ」とボールを持ってきてくれました。
 
Sくんが泣いていたので、私は何があったのか聞きました。Sくんは、「Tくんがボールを取ったの」と話しました。
 
それを聞いたAちゃんは、もう一度「Sくんのボールはこれだよ。転がったの見ていたよ」と教えてくれました。
 
私は「Aちゃんが見ていてくれたみたいだよ。間違えちゃったかな?」と伝えると、
Aちゃんは「間違えちゃって、ごめんね!をした方が良いよ」とさらに教えてくれました。
 
するとSくんは素直に「ごめんね」と言うことができ、その後はSくんとTくんは再び二人でボール遊びを楽しむことが出来ました。
 
Aちゃんも遊んでいる途中だったにも関わらず、すぐにSくん、Tくんの側へ行き、トラブルの仲介をしようとしている姿を見て、子ども達の成長を感じました。異年齢保育の良さを改めて感じる出来事でした。
記事:渡辺
 四葉のクローバー普段の遊びや生活の中で、年上の子が年下の子を気にかける姿は、多く見られます。現在4歳児クラスや5歳児クラスにいる子も、自分たちが小さい時に当時お兄さん、お姉さんにたくさんのことを教えてもらいながら育ちました。そのような経験があるからこそ、いざ自分がお兄さん、お姉さんの立場になった時に“わからないなら教えてあげよう”“困っているから助けてあげよう”“一緒にやってあげよう”という気持ちが自然に芽生えてくるのだと思っています。
 
また、年下の子に色々と教えてあげることで、年上の子も自信がつき、成長につながります。異年齢での関りの中では、こうした素敵なお手本が近くにいる事で、年下の子も、年上の子もお互いに成長することが出来るのだと思ます。
 
 
・感触遊び(りす組 1歳児クラス)

感触遊び

全日に寒天を煮溶かし、食用色素を使って色を付けて冷蔵庫で冷やしておきます!

令和元年8月27日 りす組(1歳児クラス)

先日行った感触遊びの様子をお伝えします。
感触遊びとは、幼少期の大切な遊びの一つで、五感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)を使って遊ぶものです。
私たちは、普段から様々な感触遊びを取り入れています。今回は、この暑い夏の時期に冷たくて触れて気持ちの良い寒天を使った感触遊びを取り入れました。
寒天の感触遊びは、赤や青、黄といった色を見たり、触れたりすることで視覚や触覚の感覚を刺激し楽しめます。
寒天はひんやり気持ちの良い感触!手で握りつぶしたり…
寒天を見ると子ども達は、これはいったい何だろう⁉と目をキラキラさせていました。
保育者が机の上に置くと、始めは手でつんつんと触ってみる子、友だちの様子を伺っている子など様々でした。
そのうちに、手で寒天を潰したり、地面に落ちた寒天を足で踏んでみたり…と遊び始めた子ども達。そんな中、私はSくんがスプーンやお玉で寒天をすくうなどしており、直接手で触れていないことに気が付きました。
私は、感触を楽しんでほしいと思ったので、どうすれば触ってくれるかなと考えていました。すると、Sくんの隣にいたEちゃんが「あいっ!」とSくんに寒天を手渡そうと手に乗せた寒天を差し出ました。
スプーンやお玉ですくって、ゼリーカップに入れたり…
Sくんは、少し迷ったような表情をした後、手で受け取りました。
私は「冷たくて気持ちいいね」と声をかけました。
その後Sくんは、手で寒天をつぶしたりして遊ぶことが出来ました!
Eちゃんは何気なく、Sくんに渡しただけだとは思うのですが、Sくんが触れるきっかけになってくれて嬉しかったです。
寒天は、遊びの中で見慣れないせいか戸惑う子もいましたが、友達や保育者の楽しそうに遊んでいる姿を見たり、今回のように友達がきっかけで遊びの楽しさに気付いたりすることもあります。
普段の生活の中でも「水遊び」「砂遊び」「粘土」など、感触遊びを体験させたいと思います。
記事:宮﨑
 四葉のクローバー私たち保育者は、子ども達にたくさんの経験を通して、様々な思いを感じてほしいと思いながら、日々保育をしています。
環境を設定するのは保育者の仕事ですが、活動に参加するかどうかは、子どもが考えて決めます。どのように子どもを誘えば参加してくれるのか、そこが難しいところです。
今回のエピソードは、友達からきっかけをもらうことで遊びに入り込んでいくことが出来たようですね。そのようなことは、日常の場面でも度々見られます。友達との関りによって遊びが広がっていくことができるのが、保育園の良さでもあると思ます。
 
・気持ちに寄り添う(うさぎ組 2歳児クラス)
・ぞう青組お楽しみ会~火起こしにチャレンジ~(ぞう青組 5歳児クラス)

気持ちに寄り添う

保育室の発泡スチロールの箱を、お風呂に見立てて、仲良く一緒に入っているうさぎ組さん♪

令和2年10月 うさぎ組(2歳児クラス)

園庭でボール遊びをしていた時の様子をお伝えします。

 

2歳児クラスの子ども達は、一人遊びからままごとなどお友達同士で遊ぶことも増えてきます。ボール遊びは、まだやり取りが難しく、自分で投げたボールを取りに行くなどの遊びをしている事が多いです。

 

ある時、Nちゃんが地面に転がっていたボールを拾い遊び始めると、Yちゃんが走ってきて「Yちゃんが使っていたの!返して!」とNちゃんに言いました。

 

私は、Nちゃんはどういう反応をするのかな?と思いながら少し離れたところから見ていました。

 

Nちゃんはしばらく立ち止まり、その後「はい」とYちゃんにボールを渡しました。Yちゃんは、ボールを返してもらったことが嬉しかったようで、すぐにボールで遊び始めました。

 

私は、Yちゃんの気持ちを理解できたNちゃんに「ボールを返してあげられたね。えらいね」と声をかけようと近づくと、私と同じく2人のやり取りを見ていたのでしょうMちゃんが、私より先にNちゃんの所へ走り寄っていきました。そしてNちゃんの手を取り「あっちで一緒に遊ぼう!」と遊びに誘ったのです☆

 

Nちゃんは、声をかけてくれたことが嬉しかったようで「うん!」と笑顔で答えていました。

 

しばらくすると、Mちゃん、Nちゃんが遊んでいたアスレチックにYちゃんも加わり、一緒にアスレチックに付いているハンドルを使って、ドライブごっこをして楽しんでいました♪

 

2歳児ではまだまだ、玩具の取り合いなどでトラブルになる事も多くあります。そのような時は、保育者も加わりながら、解決できるよう話しています。

 

子ども達は、友達や保育者とのやり取りを見る中で、少しずつ相手の気持ちに気づき、理解するのだと思いました。

記事:松谷

 四葉のクローバー2歳児になると子ども達は、自分の思いを相手に伝えることが出来るようになってきます。ですが、自分の思いが思うように相手に伝わらなかったり、相手の気持ちを受け入れられなかったりして、トラブルになる事もあります。
今回は、上手くやり取りが出来たかのように見えますが、実際にボールを渡した子どもは、納得がいかなくても相手にボールを渡そうという自分の気持ちに葛藤しています。それを見ていたほかの子どもがボールを渡したこの気持ちを受け止め、声をかけています。人を思いやる気持ちが芽生えたことを側で見ていた保育者が温かく見守ってくれたことが良かったですね。
 
 

ぞう青組お楽しみ会~火起こしにチャレンジ~

団扇と筒で風を送ります

令和2年10月12日 ぞう青組(5歳児クラス)

今年度、ときわぎ国領保育園では新型コロナウィルス感染症予防のため、運動会、バス遠足を中止にしました。
 
子ども達にとって運動会や遠足は大きなイベントです。中止を決めるまでは、何度も職員間で話し合いを行いました。最終的には子ども達の健康と安全を守るため中止としたのですが、運動会やバス遠足に代わる、何か子ども達の思い出に残ることをしようと、幼児クラスは“お楽しみ会”を行うことにしました。

うおおおおっ!と言いながらうちわを扇ぐM君!
新型コロナウィルス感染症予防で密を防ぐため、お楽しみ会は各学年分かれて行います。今回は、ぞう青組(5歳児クラス)のお楽しみ会の様子をお伝えします。
 
ぞう青組(5歳児クラス)のお楽しみ会は、バーベキューです。子ども達は、火起こしやピザ作りをしました。
 
保育者から火起こしの仕方を教わり、いざ挑戦!
皆、団扇を仰いだり、筒を使い炭に息を吹きかけたりします。これが意外に重労働です。

自分たちで串に指した、ウィンナーやコーンを焼いて食べます。いい香り~
みんな全身を使って頑張ります!炭に赤い火がチロチロと点いてきた瞬間が、火起こしを頑張るタイミングなのですが、子ども達は炭が明るくなると手を休めてしまうため、中々火が炭に定着しません。
 
保育者が「炭が明るくなってからも頑張ってやってごらん」と伝えると、皆口々に「無理だよ~」「疲れた~」と言います。
 
やっぱり火起こしは、まだ難しかったかな?と思った矢先、
「でも、頑張る!」「協力したら出来る!」と頼もしい言葉も出てきました。その宣言通り、皆で協力して火を起こすことが出来ました。
 
ぞう青組のなかでも、特にM君は火起こしに意欲的でした。火起こしを他の子にバトンタッチし、ピザ作りをしている間も「もう(火起こし)行って良い?」「オレ、火起こししなきゃなんだよな」と言っていました☆
 
火起こしを通じて、何かを成し遂げるという経験が出来たのではないかと思います。子ども達自ら「協力したら出来る」と言う姿に成長を感じました。
記事:杉木

デザートは、みんな大好き焼きマシュマロ!
ピザは生地作りから。協力してコネコネコネ~
 四葉のクローバー乳児のうちは、一人一人が成長を積み重ねていきますが、幼児になると一人一人の成長はもちろん、仲間と一緒に様々な事に挑戦したり、経験したりする中で共に成長していく事が多くなってきます。このエピソードでは火起こしをみんなで頑張りましたが、日々の生活や遊びの中でも、様々な場面で子どもたち同士協力する姿を見かけます。例えば、工作やブロック遊びなど、子ども同士で「こうするといいんじゃない?」「こうすると上手くできるよ」「そうだね、やってみよう」など意見を出し合い、協力し、一人では作る事の出来ない難しい物や大きな物を作り楽しんでいます。日常では味わえない体験を通して、仲間との友情を一層深め成長していく子ども達を、今後も見守っていけたらと思います。
 
 
・歯磨きが始まりました!(ぞう赤組 3歳児クラス)

歯磨きが始まりました!

密対策のため、少人数でお話をします。

令和2年11月11日 ぞう赤組(3歳児クラス)

ときわぎ国領保育園では、ぞう組(3・4・5歳児)になると、昼食後に歯磨きを行います。例年、ぞう組に進級した3歳児クラスの子ども達は5月に、調布市歯科医師会から派遣される歯科衛生士さんから歯磨き指導を受けます。歯垢の染め出しや、歯の磨き方などを教えてもらい、その後から保育園で昼食後の歯磨きを始めます。
 
今年は、新型コロナウィルス流行の影響のため歯科衛生士の派遣は中止されました。そのため今年度は園内のスタッフが歯の磨き方を教えることになりました。

手作りの口腔模型を使って、歯の磨き方を伝えました。歯の模型は段ボールやヨーグルトのカップを使って作っています。

日頃から、ぞう緑組(4歳児クラス)やぞう青組(5歳児クラス)のお兄さんお姉さんが歯を磨く姿を見ていた子ども達。「僕も歯ブラシするの?」「お家ではやっているよー!」などの声が近ごろよく聞かれていました。

 
まずは、歯磨きの大切さを教えてくれる絵本を見ました。絵本の中には“歯をしっかり磨かないと虫歯になってしまう”などの内容があったのですが、それを見ていたMちゃんは「虫歯になったら歯が痛くなっちゃうもんね」と話しながら聞いていました。
 
手作りの歯の模型を使いながら磨き方を教えると、子ども達もその動きに合わせて、自分の歯ブラシを使って“しゅっしゅっ”と音を鳴らしながら、歯を磨きます。
 
その日の給食後、歯を磨く時間になると「今日から歯磨きするんだよね?」とYちゃん、Mちゃん。私が「そうだよ。さっき教えてもらったように磨いてごらん」と声をかけると「(こうだっけ?)」「(次はこっちだよね?)」と頭の中で少し考えながら磨いていました。
 
歯磨きに関わらず、ぞう緑組やぞう青組のお兄さん、お姉さんたちが行っていることに、ぞう赤組の子ども達は憧れを持っています。身近にそういった見本となる年上のお兄さん、お姉さんがいる事で「やってみたい!」という気持ちが芽生え、その気持ちが成長に繋がっていくのだと日々、子ども達と関わる中で感じています。
記事:吉澤

 四葉のクローバー以前から「まだ歯磨きしないの?」と歯磨きをする日を楽しみにしていたぞう赤組の子ども達。歯磨き指導以降も友達同士で磨き方を確認したり、歯ブラシの見せ合いっこをしたりするなど、お兄さん、お姉さんに一歩近づけて嬉しそうな様子が見られました。歯磨き指導を通して、丁寧な歯磨きの仕方や、どんな時に歯磨きをするのか、「歯」を大切にすること等、歯磨きを行う大切さに子ども達が気づけるよう、保育者は日頃から援助しています。
 
 
・大好きな食事の時間(ひよこ組 0歳児クラス)

大好きな食事の時間

幼児食・幼児食準備期の食事の様子です。

令和212月 0歳児クラス(ひよこ組)

ひよこ組の子ども達は、いつも意欲的にご飯を食べています。今回は、食事中のある出来事をお伝えします。

 

K君はひよこ組の中でも、特に食事が好きな子で、給食が運ばれてくると一番に気が付き、「あっ!」と言いながら指をさしたり、満面の笑顔を見せたりして喜ぶ姿があります。

 

食事中は、サイコロ状にカットされたおかずを手づかみ食べしたり、自分でご飯をスプーンですくったりして上手に食べ進めています。保育者が「Kくん、おかわりする?」と尋ねると、手のひらを重ねて叩き“ください”のポーズをしながら、目を細めて嬉しそうな表情を見せ、毎日おかわりをします。

スプーンを使ったり、手づかみしたり…

私はK君の綺麗になったお皿を見て「全部食べたね!もうおしまいだよ。ごちそうさまだね」と言うと、Kくんは食事を終えることが嫌なようで、泣き出してしまいました。

 

「もっと食べたかったね。また明日いっぱい食べようね」と、気持ちを受け止めるものの、中々気持ちを切り替えることが出来ませんでした。

 

そこで私はどうしたらKくんが笑顔で気持ちよく食事を終えることが出来るのか考え、次の日の食事の際には「全部食べられたから、おしまいだね」といったKくんにとっての否定的な言葉かけではなく、「全部食べられてすごいね!お皿ピカピカだね!」という肯定的な言葉かけにしてみました。

左手を添えて、上手に食べられるね!

するとKくんは笑顔で両手を合わせて、ごちそうさまをし、気持ちよく食事を終えることが出来ました。

 

食事を終えたからおしまい、全部食べることが出来たからおしまいといった事実を伝える言葉かけではなく、食べることが出来たという事に着目して「ピカピカですごいね!いっぱい食べられたね!」等褒めたり、喜びを共有していく事で、子どもも保育者も気持ちよく食事を終えることが出来、食事の時間をもっと好きになることが出来ると感じました。

記事:菅原
 四葉のクローバー生活の中で、ゆっくりではありますが、時間とともに活動が移っていきます。そのような時に、その子自身が前向きに気持ちを切り替えられるかは、保育者の声掛けの仕方で変わってきます。

おもちゃの片付けの際も、ただ「片付けよう!」ではなく「片づけをして、次は外に遊びに行って、滑り台をしよう!」などといった言葉がけの方が、子どもの気持ちが前向きになるようなことは、よくあります。

日々、子どもにどのような言葉掛けをすれば、子どもが安心して過ごせるか、お互いに気持ちよく過ごせるか考えながら、保育をしています。
 

・自分の思いを相手へ(りす組 1歳児クラス)

自分の思いを相手へ

天気の良い日は、散歩へ行きます。今日は何をして遊ぼうかな?!

令和212月 1歳児クラス(りす組)

りす組の子ども達は、身体を動かして遊ぶのが大好きです。公園へお散歩に行くと追いかけっこやかくれんぼを楽しんでいます。これまでは保育者が「まてまて~」と言って子どもを追いかけたり、「○○さん(保育者)がいなくなっちゃったよ!どこ行ったかな??」と聞いたりして、かくれんぼを始めていました。

 

ある日公園ヘお散歩に行くと、Sくんが公園へ着くや否や私に「まてまてする!」と言いました。これまでになかったSくんからの誘いに私は少し驚きながら「いいよ!」と答え、二人で追いかけっこを始めました。

 

するとそこからどんどんと輪が広がっていき、その日はみんなで追いかけっこを楽しみました。

 

その日からSくんは「はしる!(追いかけて!)」と言ったり、「サッカーする!」と言ったりして保育者を遊びに誘うようになりました。

 

そして最近はSくんだけでなく、他の子たちも保育者へ「おにしてー(鬼ごっこしたい!)」などと伝えてくるようになり、自分は何をして遊びたいのか、周りの人へ伝えられるようになりました。

 

使えるようになった言葉や見振りを一生懸命に使いながら相手に思いを伝えようとしている姿をとても微笑ましく思います。

 

まだ思いが伝わらず、手を出してしまったり、泣いてしまったりすることもありますが、そんな時は気持ちを代弁しながら保育者が子ども同士のやり取りを支え、成長を見守っていきたいと思います。そして、友達に思いを伝えられた時には、そのことを一緒に喜び、保育者に伝えてきたことには全力で応えていきたいなと思います。

記事:雪城
 四葉のクローバー自分の気持ちがうまく言葉で言えないことで思いが伝わらず、泣いたり、怒ったりする子どもの姿をよく目にします。そんな時には「○○な気持ちだったのかな?△△って言ってみたら良いんじゃない?」とその思いをくみ取って代弁し、自分の気持ちを相手に言葉で伝えることを日々の生活の中で経験しています。

 

自分が言ったことを友達が聞いてくれたり、共感してくれたりしたらより嬉しい気持ちになるでしょう。友達と気持ちを通わせながら、一緒に遊ぶ楽しさも育んで欲しいと思います。
 

・冬の自然に触れる(うさぎ組 2歳児クラス)
・初めての作品展(全クラス)

冬の自然に触れる

屋外の下駄箱に水を入れた容器を置いて、氷が出来るかな…?

令和3年1月 2歳児クラス(うさぎ組)

うさぎ組(2歳児クラス)の子ども達は、寒さに負けず、園庭や散歩先の公園で元気に遊ぶ姿が見られます。

 

1月のある日、冬の自然に触れて欲しいという保育者の思いから、園庭に水をためたバケツや玩具のお皿を置いて、氷作りを試みてみました。

 

しかし、毎朝子ども達と氷が出来ているかバケツを覗きますが、中々氷が出来ません。その度に子ども達はがっかりしますが、あきらめることはありませんでした。

 

ある日保育者が「氷、出来てないね、なんでだろう」と呟くと、Rくんが「寒くないから」と答えました。

 

その一言を聞いたMちゃんとYくんが「冷蔵庫に入れる?」「お皿も増やしてみよう」と思いつきます。冷蔵庫の代わりに日陰になる下駄箱の下にバケツを移動させたり、砂場用の玩具を持ってきて新たに水を入れたりする子ども達。

 

まだ氷は出来ていないですが、子ども達はあきらめることなく、楽しみながら氷が出来る日を心待ちにしています。

 

今回の氷作りでは、R君の一言がきっかけとなって自分たちで考え、思いついたことを遊びに広げていく姿がとても印象的でした。こういった何気ない遊びも、考えたり工夫したりするといった学びの機会になるという事を、子ども達の遊びを見つめる中で強く感じます。保育していく中で、子ども達の学びの機会を大切にしていきたいと思います。

記事:村上
 四葉のクローバー子ども達は楽しいことや興味のあることから様々な事を学んでいるのだと、このエピソードを読んで改めて感じます。自分の好きな事を通して、考える力、工夫する力、友達と協力する力など遊びの中で、必要な力を身に付けていきます。私たち保育者は、子どもの「やってみたい!」という気持ちに応え、援助したり、環境を設定したりすることで「学び」の機会を作っています。

初めての作品展

作品展当日、ぞう組(3・4・5歳児)の展示の一部です。

令和3年2月6日 全クラス

今年は新型コロナウイルス感染症流行の影響の為、毎年2月に行っているお遊戯会を、やむなく中止にしました。運動会や遠足など色々な行事も中止になっている中、子ども達のこの一年の成長を保護者に知っていただきたいと職員で考え、作品展を行う事にしました。

 

初めての行事と言う事もあり、職員で何度も話し合いを重ね、作品展に展示するもの、会場内の設営の仕方などを一から決めていきました。話し合いの結果、毎月の製作活動で子ども達が作った作品、全学年共通ではクレヨンの自画像と手作りおもちゃを準備する事になりました。

スノードームを作るところです。使いたいビーズやスパンコールを選んでいるところ☆

ぞう組の手作りおもちゃはスノードームです。

子ども達に数十種類あるビーズやスパンコールの中から、好きな色や形を3~4種類選んでもらいました。子ども達は選びながら「どれにしようかな・・。うーん、やっぱりこっちにしようかな」「これとこれが可愛い!」と言いながら一人一人楽しそうに決めていました。選んだビーズやスパンコールを、洗って乾かしたヨーグルト飲料の容器に入れる時には、とても真剣な表情の子ども達でした。ビーズを入れた後には、赤青黄緑の中から色水を一つ選び、のりと一緒に容器に注いだら完成です。

完成したスノードームを手にした子ども達は、自分の選んだビーズやスパンコールがゆらゆらと動く様子を見たり、光に透かして見たりして喜んでいました。

外テラスも展示スペースです。保育園の全ての場所を使って展示しました。

作品展当日は年齢ごとの保育室に、毎月の製作、普段子ども達が遊んでいるおもちゃや絵本の紹介、よく行く公園の紹介をポスターにまとめて展示したりしました。

子ども達は自分の作品を見つけると、「あ!これ、ぼく(わたし)のだよ!」と家族に伝え、幼児のクラスの子は作った時のエピソードや頑張ったところを嬉しそうに話していました。

ぞう組の立体作品である、かまくらとモミジの木の展示では、子どもがかまくらの中に入って写真を撮ったり、モミジの木の前で家族と一緒に写真を撮ったりしている姿がありました。

手作りおもちゃのコーナーでは、牛乳パックで作った独楽を回して遊んだり、紙皿にシールで目を付けたでんでん太鼓を回して「面白いね」と言いながら親子で楽しむ姿を見る事ができました。

作品のほか、いつも遊んでいる玩具や、散歩で行く公園の紹介なども展示しました。

今回の作品展では、個人の作品を見て楽しんでもらうことはもちろん、乳児クラスの作品を見て「なつかしいね」「かわいいね」と思っていただいたり、幼児クラスの作品を見て「粘土で立体の作品を作ることが出来るんだ」「細かい形をハサミで切ることが出来るようになるんだな」など、年齢が上がるにつれて出来る事が増え、細かい作業が出来るようになっていく過程を見て頂けたのではないかと思います。

 

例年のお遊戯会とは違う形式の行事となりましたが、違う視点でクラスごとの発達や成長を見て頂くことが出来たのではないかと思います。子ども達は作品展の当日お家の方と一緒に登園し、いつもは分かれるはずなのに「なんで?」と不思議そうな顔をする乳児ラスの子もいましたが、お家の方とお話をしながら一緒に保育園内を巡り、ゆっくりと作品を見たり、おもちゃに触れて遊んだりしてもらうことが出来て良かったです。

記事:根岸
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