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保育中に出会った子どもたちの素敵な姿や、楽しいエピソードをお伝えしていきます!
令和3年4月~
・進級に向けて挑戦!(R2年度うさぎ組)

進級に向けて挑戦!

麦茶のタンクから上手にコップに注ぐYちゃん
令和2年3月 2歳児クラス(うさぎ組)

1月からうさぎ組(2歳児クラス)の子ども達は、ぞう組への進級に向けていろいろな挑戦を始めました。ときわぎ国領保育園は、3・4・5歳児が一緒に過ごすぞう組で、縦割り保育をしています。

 

成長につれて食事や着替え、排泄など生活の色々なことが自分で出来るようになってきたうさぎ組の子ども達ですが、ぞう組進級に向け憧れの気持ちを持ちながら、降園前の身支度(着替えた衣類やコップ・タオルをリュックにしまう)や、食事を配膳ワゴンから自分の席まで運ぶ、食べた食器を片付けるなどに挑戦しています。

 

今回は、麦茶をタンクから自分でコップに注ぐことを挑戦したエピソードをお伝えします。

 

挑戦し始めたばかりの1月頃は、コップに飲みきれる量を注ぐことが出来るよう「コップに入れた麦茶は全部飲もうね」と伝えていました。ですが、自分で麦茶を入れることが楽しいのか、少しの量を何度も入れる子や、コップの縁ぎりぎりまで入れてしまったのに、ひとくちだけ飲んで終わりにする子がいました。

降園のしたく中のMちゃん。大きな荷物をリュックに入れています。ヨイショッ!

そこで私は、自分でタンクから麦茶をコップに入れる事が楽しいという気持ちを受け止めつつ「コップの半分くらいまでにしようね」と伝え、麦茶を注ぐときは隣につき半分くらいの量になったところで止めるよう声をかけました。ですが、子ども一人で入れる時には、やはり入れすぎてしまい麦茶を飲みきれない事がありました。

 

今度は、お茶を入れている時には見守り、子どもが入れ終えた後、「これくらいだったら飲めそう?」と入れた量を一緒に確認しました。そして飲みきれなかった子には、「多かったんだね。次に入れる時どうする?」と声をかけて「少なくする!」などと子どもに気付いてもらうようにしました。

 

その後、子ども達は何度も失敗と成功を経験して、今ではみんな飲みたい量の麦茶を注ぐことができるようになっています。

 

具体的に量を示して、その都度教えることも大切ですが、ぞう組のような幼児クラスは人数も多いので、一人でしなければならないことも増えてきます。今後、困ったことがあった時に自分で解決できるようになるためにも、子ども自身で考えて、何度も失敗経験をし、そこから学ぶことが大切なのだと思います。

 

記事:高木
 四葉のクローバー日々の生活の中で少しずつ出来ることが増えてきている子ども達。自分で出来るようになると“自分でやりたい”という気持ちが強くなってきます。様々なことに挑戦する中で、難しいことや上手くできないことも中にはあります。その際、上手くできなかった気持ちをそのままにせず、その気持ちを受け止め「でもここは出来たね、すごいね!」「次はこうしてみたらどう?」などの経験を積み重ねていく事で、さらなる成長に繋がっていきます。こうした子供たちの成長を一つ一つ大切に見守っていきたいと思います。
 
 
 
・素敵なお姉さん(ぞう組)

素敵なお姉さん

袖をまくるのが、上手に出来ないときは、お姉さんがちょっとお手伝い♪
令和3年4月 3・4・5歳児クラス(ぞう組)
新年度が始まり、子ども達は一つ上の学年となりました。新年度は保育者も子どももソワソワする時期です。そんな4月当初、ぞう組(幼児クラス)の前を通りかかった時に目にした光景です。

3月までうさぎ組(2歳児クラス)だった3歳児クラスの子が朝の支度やマスクの付け方が分からず困っている様子でした。
幼児クラスに進級すると、自分でやらなければいけない身支度も増えます。現在は新型コロナウィルス対策として幼児クラスは室内遊びの時間マスクの着用もするようになっています。

大丈夫かな、手伝ってあげた方がいいかなと私が思っていたその時、年長クラスに進級したMちゃんがさりげなくその子に近づき「マスクの紐、変になっちゃっているね、こうかな?」とお手伝いをしてあげている姿が見られました。
また、その周りを見渡すと別の年長の子が3歳児クラスの子の支度を手伝おうとしていました。

その様子を見た私は、優しく気にかけてくれている年長さんがいるから大丈夫そうだな、と思いその場を離れました。

ときわぎ国領保育園では、幼児クラスは異年齢クラスとなり3・4・5歳児が合同で生活をしています。
2歳児まで10人ほどの小集団で生活していた子にとっては幼児クラスに進級すると、いきなり30人以上での生活となり、戸惑うことも多いかもしれません。

私たち保育者も全体に目を向けるようにしてはいるものの、時には困っている子を見落としてしまっているようなこともあるかと思います。

そんな時に手助けをしてくれるのが、年長さんや年中さんの子ども達です。
自分たちが今まで年上の子たちにしてもらったように、張り切って年下の子のお世話をしてくれる、とても頼りになる存在です。

今回、お支度を手伝ってあげていたMちゃんは、私が2歳児や3歳児クラスで担任をしていた子です。その頃は内気で、新しい環境が苦手で、よく保育者に甘えてくる子でした。
そんなMちゃんもとても可愛かったのですが、今はこんなにも年下の子をリードしてあげようとする素敵なお姉さんになったのだな…となんだか感慨深い想いを抱きました。

異年齢クラスでの良さを生かしていきながら、今年度も子どもたちの成長を沢山見届けていきたいです。
記事:林
 四葉のクローバー幼児クラスになると、年下の子は年上の子に対して、憧れの気持ちを抱いたり、頼りにしたりする姿が見られます。
年下の子は、手本となるような振る舞いをし、年下の子に時には厳しく、時には優しく見守っています。
保育士の言葉を素直に聞き入れられない時に、年上の子の言う事はすんなり受け入れたりすることもあります。毎日の関りを通して関係性も深まり、子どもたち同士で共に成長していくのだと思います。
 
 
 
・土曜日保育 小さい子へ配慮(全クラス)

土曜日保育 小さい子への配慮

0歳児クラス(ひよこ組)の子と4歳児クラス(ぞう緑組)の子が、おままごと遊び♪小さい子のお世話を進んでやってくれます。
令和3年5月 全クラス
土曜日は平日より登園する園児の人数が少なくなるため、クラスの枠を超えて保育を行います。
 
登園する園児の人数によっては、小さい子から大きい子まで同じ部屋で一緒に遊んだり、ご飯を食べたり、寝たりして過ごします。
 
この日の土曜日は、1歳児から5歳児まで7人が1歳児クラスの部屋で過ごしていました。
室内で自由遊びをしていた時の事です。
 
Mくんが私に「ブロックをやりたいけど、小さい子がいるから(飲み込んでしまうかもしれないから)無理かな~?」と相談してきました。
 
隣にいたCちゃんも「色鉛筆を使って塗り絵したいけど、どこで出来るかな?」と一言。
 
私が「隣の2歳児クラスの部屋を使って遊んでいいよ」と二人に伝えると、二人とも嬉しそうに幼児クラスからブロックや色鉛筆を持ってきて遊び始めました。
 
MくんとCちゃんは、4月に幼児クラスの年少から年中に上がったばかりです。今までは、お兄さん、お姉さんに面倒を見てもらうことが多かった二人ですが、自分が年中になり、小さい子への配慮が出来るようになっていました。Mくん、Cちゃんの成長を感じ、嬉しくなったエピソードです。

記事:松本

 四葉のクローバーときわぎ国領保育園のぞう組は3~5歳の子が異年齢クラスで過ごしています。毎日の生活の中で、自分たちも年上のお兄さん、お姉さんたちに優しくされた経験があるから気付ける配慮だったのではないでしょうか。
 
自分のやりたいという気持ちだけで判断せず、年下の子への思いやりの気持ちを持って考えている姿に成長を感じます。



・わらべうた遊び (りす組)

わらべうた遊び

歌い始めると、人形を棚から取り出して集まってきます☆
令和3年6月 りす組 1歳児クラス
令和3年6月 りす組 1歳児クラス
ときわぎ国領保育園は、生活や遊びの中でわらべうたを取り入れています。
 
♪くまさんくまさん♪というわらべうたは、子ども達のすきなわらべうたの一つです。
 
遊び方は、人形を立たせるように両手で持ち、歌詞に合わせて人形を動かします。
 
このわらべうたで遊び始めて1年、0歳児の頃は保育者が歌ったり、人形を動かしたりする姿を見て楽しんでいましたが、1歳児のクラスになった今では、保育者の真似をして人形を持ち、上下に動かしながらリズムを取って遊ぶようになりました。
 
歌が終わると「もう1回!」と子ども達からリクエストされ、何度も繰り返し歌って楽しんでいます。
 
♪くまさんくまさん♪
 くまさん くまさん まわれみぎ
 くまさん くまさん りょうてをついて
 くまさん くまさん かたあしあげて
 くまさん くまさん さようなら
 
このわらべうたは、今回紹介している人形を使った遊びだけでなく、ペアになって遊ぶ方法もあります。同じわらべうたでも、年齢や成長によって遊び方を変えて楽しむことが出来ます。
記事:根岸
 
ときわぎ国領保育園で保育中に歌っているわらべ歌を動画で紹介しています。
是非ご覧ください。
 四葉のクローバー0歳児クラスから保育の中で大切にしているわらべうた。
もちろん童謡等も子ども達は好きですが、ゆったりとしたリズムで保育者と子どもが、ふれあいを楽しめるわらべうたはみんな大好きです。
このわらべうたは、歌詞と動きが一体となっているので保育者の歌をよく聞きながら、それに合わせて身振りをつけたり体を揺らしたりする子ども達の姿は、見ていてとても微笑ましいです。



・食育活動 (うさぎ組)

食育活動

どんな味がするのかな??
令和3年7月 うさぎ組 2歳児クラス
ときわぎ国領保育園では、子ども達が担任・栄養士と一緒に食育活動に取り組んでいます。
 
先日はモロヘイヤの葉っぱちぎりを行いました。
 
モロヘイヤはネバネバする野菜で、食べると元気になるなど、モロヘイヤの特徴を栄養士が話すと「へ~~」という子や、うんうんと頷く子がいました。みんなこれから行う活動にワクワクしている姿が見られました。
 
葉っぱのちぎり方も一人一人違い、葉っぱの一枚を細かくちぎっていく子、茎からブチッと一枚ずつちぎっていく子、野菜が苦手な子どもは恐るおそる葉っぱに触れ、ちょこっとちぎってみる…といったように様々でした。
 
昼食の時は、「自分たちでちぎったモロヘイヤだね!」「どんな味かな?」「きっとおいしいよ!」など話しながら、モロヘイヤのみそ汁を飲んでいました。
 
普段、緑色の野菜は避ける子が多いのですが、その日はほとんどの子が食べてみようと意欲的でした。食育活動が食べるきっかけになったのだと思います。
 
自分から取り組んだことや経験した事は、何よりも自分の興味や関心につながりやすいのだと思います。今後も食育活動だけでなく、様々な事に興味を持ち、自ら関りをもってほしいなと思います。
 
不安があって挑戦できないときは、そばでサポートをし、出来た時には一緒に喜ぶ、そんな関りを大切にしていきたいと思います。 
 記事:中根
 四葉のクローバー本物の食材に触れ、ちぎったりすることで、以前は給食で出てきた食材をかたくなに食べられなかった子にとっても、食べてみるきっかけになり、口に運ぶと「おいしい~」と言ってくれる場面はよく目にします。大人からすると、食材に触れるという些細な行動に見えても、子どもにとっては“今まで食べられなかった食材を食べる”という大きな一歩になっているのだと感じます。



・お泊り保育「花火」 (ぞう青組)
・わらべうた てんやのおもち (ひよこ組)

お泊り保育「花火」

施設の敷地内のピロティで花火をします。花火をするのが初めての子もいて、ドキドキ、わくわくです♪
令和3年7月16日 ぞう青組 5歳児クラス
7/16~17日にかけて、ぞう青組(5歳児クラス)は、お泊り保育を行いました。

様々なイベントを行いましたが、花火についてのエピソードをお伝えします。

子ども達はお泊り保育当日までに、自分用の手持ち花火を入れる箱を作ったり、友達同士で「花火が一番楽しみ!」「どれくらい(花火)やるのかな?」と会話したり、とても楽しみにしていました。

ときわぎ国領保育園は特別養護老人ホームに併設されているので、花火の時間に老人ホームのおじいちゃん、おばあちゃんも出てきてくれました。新型コロナウィルス感染症対策のため、少し距離を取りながらでしたが、一緒に花火をしました。

おじいちゃんやおばあちゃんが花火を持っているのを見て「おばあちゃんと一緒だよ!」と嬉しそうに話す子や、おじいちゃんやおばあちゃんたちがいる場所から、花火が見える位置に自ら移動して花火を見せてあげる子がいました。

花火が終わった後は「また、会いに行きます!」と元気よく声をかけていました。

新型コロナウィルス感染症が流行してから、高齢者の方と交流する機会が減ってしまいました。ハロウィンやクリスマスなどのイベントの際に、閉めた窓越しに手を振ったり、作った作品を見てもらったりする交流のみでした。

今回は距離が離れているとはいえ、直接顔を合わせることが久しぶりだったので緊張するかな?と思いましたが、ほとんどの子ども達が積極的に高齢者の方と関わろうとしている姿を見て、優しさを感じ私の心も温かくなりました。
     記事:渡辺
 四葉のクローバー年長児がとても楽しみにしていたお泊り保育。当日は、花火の他にも、夕食作りやディナーショー等、様々なイベントがあり、親元を離れて友達と協力したり、楽しさや喜びを共有したりと、自信に繋がった2日間でした。

おじいちゃん、おばあちゃんにとっても、子ども達と一緒に花火を一緒に楽しむことが出来て、夏の良い思い出になったのではないでしょうか。コロナ禍でしたが、職員同士でどのようにしたら感染対策をして安全に実施できるのか話し合い、計画を立てました。子ども達から「楽しかった!」「またやりたい!」という声をたくさん聞けて本当に良かったです☆



わらべうた てんやのおもち

頭の上に乗せるのは、ちょっと難しい!上手に乗せられたら、「ごめんなさい」で頭を前に倒し、お手玉を落とします♪
令和3年8月 ひよこ組 0歳児クラス
ひよこ組(0歳児クラス)の、ある1日の出来事についてお伝えします。
 
ひよこ組の子どもたちはわらべ歌が大好きで日常的に歌っています。身振り手振りをして動きを覚えている子や、歌っている保育者の顔を見たり、近寄ってきて興味を示したりする子など、楽しみ方は色々です。
 
そんなある日、「てんやのおもち」というわらべ歌を私が歌っている時の事です。
 
このわらべ歌は、歌の最後の歌詞「~しかられた」の所で、お手玉を頭の上に乗せます。その後「ごめんなさい」と言いながら、頭を前に倒しお手玉を床に落とすという場面があります。
 
Nちゃんはいつものように保育者と一緒にお手玉を手に持って歌っていました。そこに歌を聞いてやってきたCくん。
 
Cくんはお手玉を手にもっているわけではなく、保育者の近くでただ歌を聞いていました。すると最後の場面でNちゃんが、持っていたお手玉をCくんの頭に乗せてあげていたのです。Cくんは少し不思議そうにしていましたが、お手玉が頭に乗ったことが面白かったのかケラケラ笑い始めました。
 
Nちゃんは今まで、保育者にお手玉を頭の上に乗せてもらって、毎回嬉しそうにお手玉を床に落としていました。
 
NちゃんのCくんに対する行動は、自分が楽しかったり、面白かったりした経験をCくんにも味わってほしかったのかなと思い感動しました。
 
これからもわらべうたや遊びの中で、子ども達が楽しめるような経験を、私たち保育者が増やしていきたいと思います。
記事:宮﨑
♪てんやのおもち♪
 てんやの おもち
 やらかい おもち
 あんこ ちょいと ふんで
 しかられた
 「ごめんなさい」
 四葉のクローバーわらべ歌遊びが大好きなNちゃん。そして同じように楽しいと思ってくれるCくん、保育園ならではの光景ですね。

 

保育者がわらべうたを通して、一人一人と日々丁寧に関わってきたことで、Nちゃんも他児に対して優しく関われたのではないでしょうか。日ごろから子ども達の気持ちを受け止めて、楽しいことはもちろん、悲しかった事など色んな気持ちを安心して表せるような、関係を築くことを大切にしていきたいなと思います。



・友達との関り 言葉の取得(りす組)

友達との関り 言葉の取得

相手の歩調に合わせるように、てくてく…写真の中で小さいですが、先を行く二人も手をつないで歩いていますね。
令和3年9月 りす組 1歳児クラス
1歳児クラスの子ども達は、自分の気持ちを言葉で表現できるようになってきました。
 
以前は身振り手振りで自分の思いを伝えていましたが、最近では玩具を使いたい時に「(玩具)かして」と声をかけると「いいよ」「あとでー」などの簡単なやり取りを子ども同士で行う姿も見られるようになってきました。
 
つい先日の話です。
「Yちゃん、おいでー!おいでー!」と手招きをするOくん。
 
呼ばれたYちゃんは笑顔でOくんの側に近づいてきました。するとOくんが「(手を)つなごー!」とYちゃんに手を差し伸べたのです。
 
YちゃんがO君の手を取ると、保育室内を歩いて回りはじめました。
それを見ていた周りの子ども達も、次々に「(手を)つなごー」と言って友達と手をつなぎ、とても楽しそうに歩いていました。
 
1人遊びが多い0歳から、成長とともに徐々に友達の存在を意識し、そして関わろうとする姿に変化していきます。私たち保育者はお互いの会話が相手に伝わるように間に入り「『かして』だよ」や「『やめて』だね」など友達との関り方を繰り返し伝えています。
 
今回のエピソードは、大人が間に入らなくても友達と積極的に関わろうとして、友達同士でやり取りが成立しました。そんな姿を見ると私たちは、成長を感じ嬉しくなります。
 
まだまだ、友達とのトラブルも多いですが、子ども達の“友達と関りたい”という気持ちを大切にしていきながら、友達との関り方を伝えていきたいと思います。
  記事:松谷
 四葉のクローバー子ども達にとって、このエピソードのように友達とのやり取りを成立させ、皆で楽しい気持ちを共有できたことは、とても素敵な経験になったことでしょう。言葉での表現はまだ未熟な時期ですが、常に保育者が介入するのではなく、子ども同士のやり取りをそっと見守りながら必要に応じて気持ちを代弁し、子ども達の楽しい経験や心を満たしていけるような保育をしてきたいです。



・友達との関り 言葉の取得(りす組)

はじめての折り紙

慣れない手つきですが、一生懸命折っているのが伝わってきます♪
令和3年10月 うさぎ組 2歳児クラス
今年のうさぎ組は制作活動のテーマを「食べ物」にして、毎月、旬の果物や野菜などを、折り紙や絵具などを使って制作する時間を設けています。
 
今月は、秋が旬の果物の「柿」です。今回は、折り紙で柿を作る事にしました。保育者の見本を真似て折り紙を四角に折り、のりでヘタを付けると完成です。
 
UくんとKくんが制作活動を行っていた時の事です。
始める前は、テーブルに用意された折り紙をみて「何するの?」「早くやりたい」とワクワクした表情で、私に話しかけてきた二人でしたが、活動を始めると、折り紙の角同士がぴったりと重ならず、位置がずれてしまうのが嫌なようで「なんでできないの!」「できないよー」と怒った表情で言いながら、何度も折り直す姿がありました。
完成した柿。がんばったね。
その様子を見て、私はUくんの手にさりげなく手を添えながら、頑張ってやろうとしている気持ちを認め褒めていくように対応していきました。すると、先ほどまでの怒っていた様子が和らぎ、「自分でやってみる」と言い、自分なりの形で折り進めることが出来ました。完成した作品を、Kくんや私に嬉しそうに見せてくれました。
 
うさぎ組の子ども達は、制作活動に使う材料に興味を持ち、色や形を楽しみながら表現できるようになってきました。また、日常の中で、同じ色・形を見つけると「同じだね」などと保育者や友達に話をしている姿もあります。
 
これからも、子ども達一人一人が自由に表現することを楽しみ、「おもしろい」「やってみたい」と感じられるような制作活動を沢山行っていきたいと思います。
  記事:金子
 四葉のクローバーうさぎ組の子ども達の中には、自分の思い描くイメージがあるけれど、上手く表現できなかったり、「(自分のやり方は)これであっている?」と不安になったりする子がいます。今回のU君のように、誰かに褒めてもらったり。認めてもらったりすることで自信が付き「やってみよう!」という気持ちになれるのだと思います。
制作においてだけではなく、保育者は一人一人のイメージや表現方法を認め、自分の表現がのびのびと出来るように、子ども達と関わっていきたいと思います。



・子ども同士の助け合い(ひよこ組)
・食事の過ごし方 異年齢の関り(ぞう組)

子ども同士の助け合い

おままごと用の手提げかばん☆
令和3年11月 ひよこ組 0歳児クラス
お父さん、お母さんや保育者など身近な大人の行動に興味津々な0歳児クラスの子ども達。普段からお母さんたちのお買い物風景を見ているためか、おままごと用のかばんを使ってお買い物へ行く真似をして遊ぶ姿が見られます。
 
ある日室内遊びをしていた時の事です。
手提げかばんにお手玉を一生懸命詰めていたK君。しばらくすると立ち上がり、私の方へ向かって歩いてきました。
 
私が「お買い物できた?」と声をかけると、K君はかばんを掲げて見せてくれましたが、その拍子にカバンから1つお手玉が落ちてしまいました。
 
K君はお手玉が落ちたことに気がつかなかったので、私が拾って渡そうとしましたが拾う前に「あ!」という声が聞こえました。
1人が「あっ!」と何かを発見すると、“なになに~??”というように、集まってきます。
その声は、私の膝の上に座って遊んでいたR君でした。R君はK君へ“お手玉落ちたよ!”と伝えているようでした。でも、K君は気が付きません。
 
R君は困った顔をしたので、私は「じゃあ、落ちたよ。どうぞ!って渡してあげる?」と言葉をかけると「うん!」と言いながら立ちあがりました。お手玉を拾うとK君に「どー(ぞ)」と言って手渡すことが出来ました。
 
K君は、お手玉を拾ってもらえて嬉しそうな表情をしていました。その表情を見たR君も、何とも言えない達成感を感じたような表情で私の元へ戻ってきました。
 
R君へ「渡せたね!K君にお手玉を届けてくれてありがとう」と伝えると「うん!」と嬉しそうな顔で、大きくはっきりとした返事が返ってきました。
 
0歳児クラスの子ども達は、日々の生活からお友達との関り方や言葉を少しずつ学んでいる最中です。そのため、時にはお友達のオモチャを取ってしまったり、思いがうまく伝わらずに戸惑っていたりすることがあります。上手くいかない事はあると思いますが、今回のように“お友達のために自ら行動した”R君と、“お友達が自分のために行動してくれたと気づくことが出来た”K君を見て、色々なことを感じることが出来るようになったのだなぁと、成長を感じ嬉しくなりました。
 
お友達同士で関わろうとしている時にはそばで見守り、お友達と関わる楽しさを伝えていきたいと思います。
記事:雪城
 四葉のクローバー友達に興味が出てくる時期ですね。まだまだ言葉でのやり取りは難しいものの、表情や仕草で周りの友達に関わろうとしています。保育者は、この記事のように日々のさりげない関わりを見守りながら、時には「〇〇してみる?」「〇〇できて良かったね」と子ども達の気持ちを代弁したり、共有して一緒に喜んだりしています。友達に対する思いやりや関わる楽しさを感じながら成長していく姿を私たちは日々嬉しく思います。



食事の過ごし方 異年齢での関り

食事の様子
令和3年11月 ぞう組 3・4・5歳児クラス
ときわぎ国領保育園のぞう組は、3・4・5歳児が一緒に過ごす、縦割り保育を行っています。
 
食事も、学年ごとではなく異年齢で摂ります。
現在は、新型コロナウィルス感染症対策のため、4人掛けの机に2人で座り、同じ方向を向いて食べています。食事中、同じ机や、近くの机に座った5歳児(ぞう青組)や、4歳児(ぞう緑組)が、3歳児(ぞう赤組)の子を気にかけている姿がよく見られます。

ぞう組では食事時間を、食べ始めてから15分までがおかわりできる時間、食べ始めてから20分までにはご馳走様をしようね、と伝えています。もちろんこれは、あくまでも目安です。だらだらと食べるのではなく、楽しみながらも集中して食べ進める力を身に付けられたらと考えています。
工作をして遊んでいる時も、3歳児クラスのMちゃんが、4歳児クラスのMちゃんに手伝ってとお願いをして一緒に作っています。
この日、ぞう緑組のTちゃんは、ぞう赤組の子と同じ机で食事を摂りました。ぞう赤組の子が食べ始めた際に、Tちゃんは「時計見た?」「教えてあげようか?」「長い針が『3』でおかわりが終わりで、『4』でごちそうさまだよ」と代わりに時計を見て教えてあげました。(ときわぎ国領保育園では、昼食をとる時は、準備が出来た子から食卓に着き食べ始めます。席が空くと次の子が食べ始めるので、その子その子によって食べ始めの時間が異なります。)

別の机では、ぞう青組のSちゃんが、なかなかヨーグルトの蓋が開けられない、ぞう赤組の子を見て「お姉ちゃんが開けようか?」と声をかけ、蓋を開けてあげていました。

ぞう赤組のRくんは、同じくヨーグルトの蓋が開けられずにいると、隣にいたぞう緑組のMちゃんに「開けて」とお願いをしました。Mちゃんも「いいよ」と快く蓋を開けてあげていました。

年上の子ども達は、年下の子ども達を気にかけ、このような姿が日頃から自然とあるからこそ、年下の子ども達も年上の子ども達を頼りにしています。支え合って過ごすその子ども達の様子を嬉しく思いました。

このような異年齢の関わりは、食事の場面以外にも多く見られます。ぞう青組やぞう緑組の子ども達は、ぞう赤組や緑組だった時に、様々な場面で年長児に助けてもらった経験があります。

その経験があるからこそ、自分がその立場となった今、自然と年下の子を気にかけることが出来ているのだと思いました。

私たち保育士は常に子ども達の周囲を気に掛け、子ども同士助け合う姿や、日々の様々な場面で見られる子ども達の一人一人の成長を見守っていきたいと思います。

  記事:吉澤
 四葉のクローバー日常、遊びの中では同年齢の子と遊ぶことが多いですが、困った時は年齢関係なく助け合う、思いやりの気持ちが育っていることを感じることが出来ます。年上の子は年下の子に色々と教えてあげることで、自信がついてきます。年上の子も、年下の子もお互いに刺激しあいながら成長する事が出来るのは、異年齢保育の良いところだと思います。



・友達と手を繋いでお散歩(りす組)

友達と手を繋いでお散歩

お散歩の道中。手を繋いで歩くと楽しいね!

令和3年11月 りす組 1歳児クラス

りす組(1歳児クラス)の子ども達は、散歩に出かけるのが大好きです。散歩に行く前には「今日はどこの公園行くの?」「〇〇公園に行きたい!」等と保育者に嬉しそうに話す姿も見られるようになってきました。

 

これまでの散歩は、職員と手を繋いで歩き、疲れたら散歩車に乗るなどして他の子と交替しながら、目的の場所や公園まで行っていました。

だんだんと体力がつき、上手に歩けるようになってきたので、お友達と手を繋いで歩く練習をしています。

 

先日のお話しです。この日も日差しが暖かくお散歩日和です。子ども達は、保育者と一緒に靴や靴下を履いたり上着を着たりして散歩に出かける準備をしています。

 

保育者が準備を終えたO君に「Oくん一緒に手をつないで散歩に行こう」と声を掛けました。するとOくんは首を横に振り「いやだ」と言います。

 

私は「今から行く公園は恐竜の滑り台があるよ!一緒に滑り台滑りに行こう」とOくんが散歩に行ったらどんな楽しいことがあるのかを伝えるものの、首を横に振るOくん。どんな言葉がけをしたらOくんの気持ちを切り替えることが出来るのだろうと考えていました。

 

するとそこに散歩に行く準備をし終えたKくんがやってきました。KくんはOくんに「Oくん一緒に手をつなご!」と声を掛け、手を差し伸べました。すると、今まで首を横に振っていたOくんは頷き自らKくんに手を差し出して、手をつなぐことが出来ました。

 

散歩の道中もOくんとKくんは、手を離すことなく公園までしっかりと手を繋いで歩くことが出来ました。さらに散歩の帰り道には、Oくんが「Kくんと手を繋ぐ!」と言って自らKくんに手を差し伸べる姿も見られました。

 

子どもにも大人と同じように思いや感情があり、子ども自身気持ちの切り替わるきっかけが無いと、保育者が声を掛けても中々気持ちを切り替えられないことがあります。

 

このエピソードのように保育者だけでなく、毎日一緒に生活している友達という大きな存在からの声掛けがきっかけになり、すんなりと気持ちが切り替えられることもあるのだと感じました。友達とのかかわりの中で、自分の思いがうまく相手に伝わらず、泣いてしまったり、トラブルになる事もありますが、そのような時には保育者が気持ちを代弁したり、見守ったりしながら、友達とのかかわりを大切にしていきたいと思います。

記事:菅原
四葉のクローバー保育で生活するの中で保育者からの言葉かけや関りよりも、友達の言動の方が、子どもの気持ちを動かすきっかけになる事があります。例えば、食事中食が進まなかったり、苦手な食材が食べられなかったりする時に、保育者が「おいしいよ」と声を掛けたり、食材にスプーンを乗せて口へ運んだりするよりも、友達がおいしそうに食べている様子を見ることで、食べてみようという気持ちになり、自ら食べることもあります。子ども達は日々人と関りながら、色々なことを感じていますね。



・優しい気持ち(うさぎ組)

優しい気持ち

この日は4人手を繋いで川沿いをお散歩♪

令和3年12月 うさぎ組 2歳児クラス

りすある日のお散歩中、野川沿いをAくんとBくんが手を繋いで歩いていた所に、Cちゃんが来てBくんと手を繋ごうとしました。

しかしBくんはAくんと2人で繋ぎたかったのか、Cちゃんに「嫌だ!」と言いました。Cちゃんは悲しそうにうつむいて一人で歩いていました。

私は、Cちゃんの悲しい気持ちに寄り添おうと近づこうとした時、Aくんは、Cちゃんが悲しそうにしている事に気が付いたのか「Cちゃん、Aくん(自分)と繋ぐ?」と手を差し出しました。Cちゃんは嬉しそうに「うん!」と言ってAくんにかけより、3人で手を繋いで歩き始めました。私は「Aくん優しいね。ありがとう」「Cちゃん、手を繋いでもらえてよかったね」と声を掛けました。

人気のお医者さんセットで、お医者さんごっこ。子ども同士でごっこ遊びをする事も増えてきました★

Cちゃんは「嫌だ」というBくんの気持ちを受け入れ、けれどそれが悲しかった。
Aくんは、Cちゃんの悲しい気持ちに気が付き、優しく手を差し伸べ、Cちゃんの気持ちも受け入れることが出来ました。

私は、Cちゃんの気持ちを受け入れたAくんの優しい気持ちを伝えたくて、BくんとCちゃんに声を掛けました。

これまで私たち保育者は、お友達が使っている玩具を勝手に取ってしまいトラブルになったり、お友達に「嫌だ」と言われて怒ってしまった時に、子ども自身の気持ちを言葉で伝えられるように声掛けをしたり、相手の気持ちを伝えたりを繰り返しするよう心がけてきました。そのような日々から今回の子ども同士のやり取りを見ることが出来、子どもの成長を感じて嬉しくなりました。

記事:高木

四葉のクローバー2歳児になると、子どもは相手のうれしい気持ち、かなしい気持ち、怒っている等が分かるようになります。子どもは、相手が自分の気持ちを分かってくれてうれしいと感じ、保育者に認めてもらうことで今後の人間関係を気付く自信へと繋がります。



・散歩~自転車や車に気をつけよう~(うさぎ組)

友達と手を繋いでお散歩

右見て…

令和4年1月末 うさぎ組 2歳児クラス

戸外遊びが大好きな子ども達。天気の良い日には、近くの公園や野川へ散歩に行きます。散歩の道中は、季節の花が咲いているのを見たりバスやタクシーといった乗り物を発見したりと楽しみながら歩いています。

 
ある日の散歩中、前方から自転車が来るのが見えると、S君が「前から自転車です!みんな(道の)はじっこによってくださーい!」と大きな声で教えてくれました。
左見て…
普段から保育者は交通事故に気をつけながら、自転車や自動車が通る時は、職員同士で声を掛け合うと共に、子ども達にも「危ないから止まろうね」「道のはじに寄ってね」と声を掛けています。
 
S君は、普段の保育者の言葉掛けを覚えていて、みんなに知らせてくれました。「S君、よく気づいたね。みんなに教えてくれて、ありがとう」とその姿を保育者に褒められ、嬉しそうにしていました。
横断歩道は手を挙げて渡ります!
その日からS君を含め、そのやりとりを聞いていた周りの子も、自転車や自動車を意識して歩くようになり、「あ、前から自転車くるよ」「車来るから止まろう」と声を掛け合い、事故に気を付けながら歩く習慣が付いてきました。
 
また、散歩道には信号のない横断歩道もあります。横断歩道を渡る前には、保育者と一緒に皆で、車が来ていないか左右を確認します。2歳児クラスに進級したばかりの頃は、「右・左・右」と保育者と一緒に声を出すだけという子も多かったのですが、今では、声に出すだけではなく、きちんと左右に顔を向けて、自動車が来ていない事を確認するようになりました。
 
左右の確認後、保育者が「車きてるかな?」と問いかけると「来てないから渡れるよ!」「こっちから来てる!!」と自信満々に返事をしてくれます。もちろん、横断歩道を渡る際には、大きく手を挙げる習慣も。時折、バスやトラックなどに気を取られ、手を挙げ忘れている子もいますが、「〇〇くん、手あげるんだよ~」と友達に教えてあげる姿もあります。
 
公園など目的地に行くための散歩ではありますが、散歩の道中でも、子ども達の成長につながるものがたくさんあります。道端の自然に触れたり近所の人や乗り物に興味を持ったりするだけではなく、交通ルールも自然と学び、身についていくのだと思います。これからも、子ども達と安全に気をつけながら散歩を楽しみたいと思います♪
記事:原田
四葉のクローバーうさぎ組に進級した当初は歩くだけで精一杯だった子どもたちが、今では周りの人に自転車や自動車の行き来を伝え、交通ルールを守ろうとする姿が見られるようになり、大きな成長を感じます。
 
日々の散歩は楽しく遊ぶだけでなく、生活における大切な事を学ぶ機会にもなっていますね。散歩時だけでなく、保育者が子どもたちの良い手本となるように努めていかなければならないと改めて思いました。



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