進級に向けて挑戦!
1月からうさぎ組(2歳児クラス)の子ども達は、ぞう組への進級に向けていろいろな挑戦を始めました。ときわぎ国領保育園は、3・4・5歳児が一緒に過ごすぞう組で、縦割り保育をしています。
成長につれて食事や着替え、排泄など生活の色々なことが自分で出来るようになってきたうさぎ組の子ども達ですが、ぞう組進級に向け憧れの気持ちを持ちながら、降園前の身支度(着替えた衣類やコップ・タオルをリュックにしまう)や、食事を配膳ワゴンから自分の席まで運ぶ、食べた食器を片付けるなどに挑戦しています。
今回は、麦茶をタンクから自分でコップに注ぐことを挑戦したエピソードをお伝えします。
挑戦し始めたばかりの1月頃は、コップに飲みきれる量を注ぐことが出来るよう「コップに入れた麦茶は全部飲もうね」と伝えていました。ですが、自分で麦茶を入れることが楽しいのか、少しの量を何度も入れる子や、コップの縁ぎりぎりまで入れてしまったのに、ひとくちだけ飲んで終わりにする子がいました。
そこで私は、自分でタンクから麦茶をコップに入れる事が楽しいという気持ちを受け止めつつ「コップの半分くらいまでにしようね」と伝え、麦茶を注ぐときは隣につき半分くらいの量になったところで止めるよう声をかけました。ですが、子ども一人で入れる時には、やはり入れすぎてしまい麦茶を飲みきれない事がありました。
今度は、お茶を入れている時には見守り、子どもが入れ終えた後、「これくらいだったら飲めそう?」と入れた量を一緒に確認しました。そして飲みきれなかった子には、「多かったんだね。次に入れる時どうする?」と声をかけて「少なくする!」などと子どもに気付いてもらうようにしました。
その後、子ども達は何度も失敗と成功を経験して、今ではみんな飲みたい量の麦茶を注ぐことができるようになっています。
具体的に量を示して、その都度教えることも大切ですが、ぞう組のような幼児クラスは人数も多いので、一人でしなければならないことも増えてきます。今後、困ったことがあった時に自分で解決できるようになるためにも、子ども自身で考えて、何度も失敗経験をし、そこから学ぶことが大切なのだと思います。
素敵なお姉さん
土曜日保育 小さい子への配慮
わらべうた遊び
食育活動
お泊り保育「花火」
様々なイベントを行いましたが、花火についてのエピソードをお伝えします。
子ども達はお泊り保育当日までに、自分用の手持ち花火を入れる箱を作ったり、友達同士で「花火が一番楽しみ!」「どれくらい(花火)やるのかな?」と会話したり、とても楽しみにしていました。
ときわぎ国領保育園は特別養護老人ホームに併設されているので、花火の時間に老人ホームのおじいちゃん、おばあちゃんも出てきてくれました。新型コロナウィルス感染症対策のため、少し距離を取りながらでしたが、一緒に花火をしました。
おじいちゃんやおばあちゃんが花火を持っているのを見て「おばあちゃんと一緒だよ!」と嬉しそうに話す子や、おじいちゃんやおばあちゃんたちがいる場所から、花火が見える位置に自ら移動して花火を見せてあげる子がいました。
花火が終わった後は「また、会いに行きます!」と元気よく声をかけていました。
新型コロナウィルス感染症が流行してから、高齢者の方と交流する機会が減ってしまいました。ハロウィンやクリスマスなどのイベントの際に、閉めた窓越しに手を振ったり、作った作品を見てもらったりする交流のみでした。
今回は距離が離れているとはいえ、直接顔を合わせることが久しぶりだったので緊張するかな?と思いましたが、ほとんどの子ども達が積極的に高齢者の方と関わろうとしている姿を見て、優しさを感じ私の心も温かくなりました。
記事:渡辺
おじいちゃん、おばあちゃんにとっても、子ども達と一緒に花火を一緒に楽しむことが出来て、夏の良い思い出になったのではないでしょうか。コロナ禍でしたが、職員同士でどのようにしたら感染対策をして安全に実施できるのか話し合い、計画を立てました。子ども達から「楽しかった!」「またやりたい!」という声をたくさん聞けて本当に良かったです☆
わらべうた てんやのおもち
友達との関り 言葉の取得
はじめての折り紙
子ども同士の助け合い
食事の過ごし方 異年齢での関り
別の机では、ぞう青組のSちゃんが、なかなかヨーグルトの蓋が開けられない、ぞう赤組の子を見て「お姉ちゃんが開けようか?」と声をかけ、蓋を開けてあげていました。
ぞう赤組のRくんは、同じくヨーグルトの蓋が開けられずにいると、隣にいたぞう緑組のMちゃんに「開けて」とお願いをしました。Mちゃんも「いいよ」と快く蓋を開けてあげていました。
年上の子ども達は、年下の子ども達を気にかけ、このような姿が日頃から自然とあるからこそ、年下の子ども達も年上の子ども達を頼りにしています。支え合って過ごすその子ども達の様子を嬉しく思いました。
このような異年齢の関わりは、食事の場面以外にも多く見られます。ぞう青組やぞう緑組の子ども達は、ぞう赤組や緑組だった時に、様々な場面で年長児に助けてもらった経験があります。
その経験があるからこそ、自分がその立場となった今、自然と年下の子を気にかけることが出来ているのだと思いました。
私たち保育士は常に子ども達の周囲を気に掛け、子ども同士助け合う姿や、日々の様々な場面で見られる子ども達の一人一人の成長を見守っていきたいと思います。
記事:吉澤
友達と手を繋いでお散歩
令和3年11月 りす組 1歳児クラス
りす組(1歳児クラス)の子ども達は、散歩に出かけるのが大好きです。散歩に行く前には「今日はどこの公園行くの?」「〇〇公園に行きたい!」等と保育者に嬉しそうに話す姿も見られるようになってきました。
これまでの散歩は、職員と手を繋いで歩き、疲れたら散歩車に乗るなどして他の子と交替しながら、目的の場所や公園まで行っていました。
だんだんと体力がつき、上手に歩けるようになってきたので、お友達と手を繋いで歩く練習をしています。
先日のお話しです。この日も日差しが暖かくお散歩日和です。子ども達は、保育者と一緒に靴や靴下を履いたり上着を着たりして散歩に出かける準備をしています。
保育者が準備を終えたO君に「Oくん一緒に手をつないで散歩に行こう」と声を掛けました。するとOくんは首を横に振り「いやだ」と言います。
私は「今から行く公園は恐竜の滑り台があるよ!一緒に滑り台滑りに行こう」とOくんが散歩に行ったらどんな楽しいことがあるのかを伝えるものの、首を横に振るOくん。どんな言葉がけをしたらOくんの気持ちを切り替えることが出来るのだろうと考えていました。
するとそこに散歩に行く準備をし終えたKくんがやってきました。KくんはOくんに「Oくん一緒に手をつなご!」と声を掛け、手を差し伸べました。すると、今まで首を横に振っていたOくんは頷き自らKくんに手を差し出して、手をつなぐことが出来ました。
散歩の道中もOくんとKくんは、手を離すことなく公園までしっかりと手を繋いで歩くことが出来ました。さらに散歩の帰り道には、Oくんが「Kくんと手を繋ぐ!」と言って自らKくんに手を差し伸べる姿も見られました。
子どもにも大人と同じように思いや感情があり、子ども自身気持ちの切り替わるきっかけが無いと、保育者が声を掛けても中々気持ちを切り替えられないことがあります。
このエピソードのように保育者だけでなく、毎日一緒に生活している友達という大きな存在からの声掛けがきっかけになり、すんなりと気持ちが切り替えられることもあるのだと感じました。友達とのかかわりの中で、自分の思いがうまく相手に伝わらず、泣いてしまったり、トラブルになる事もありますが、そのような時には保育者が気持ちを代弁したり、見守ったりしながら、友達とのかかわりを大切にしていきたいと思います。
優しい気持ち
令和3年12月 うさぎ組 2歳児クラス
りすある日のお散歩中、野川沿いをAくんとBくんが手を繋いで歩いていた所に、Cちゃんが来てBくんと手を繋ごうとしました。
しかしBくんはAくんと2人で繋ぎたかったのか、Cちゃんに「嫌だ!」と言いました。Cちゃんは悲しそうにうつむいて一人で歩いていました。
私は、Cちゃんの悲しい気持ちに寄り添おうと近づこうとした時、Aくんは、Cちゃんが悲しそうにしている事に気が付いたのか「Cちゃん、Aくん(自分)と繋ぐ?」と手を差し出しました。Cちゃんは嬉しそうに「うん!」と言ってAくんにかけより、3人で手を繋いで歩き始めました。私は「Aくん優しいね。ありがとう」「Cちゃん、手を繋いでもらえてよかったね」と声を掛けました。
Cちゃんは「嫌だ」というBくんの気持ちを受け入れ、けれどそれが悲しかった。
Aくんは、Cちゃんの悲しい気持ちに気が付き、優しく手を差し伸べ、Cちゃんの気持ちも受け入れることが出来ました。
私は、Cちゃんの気持ちを受け入れたAくんの優しい気持ちを伝えたくて、BくんとCちゃんに声を掛けました。
これまで私たち保育者は、お友達が使っている玩具を勝手に取ってしまいトラブルになったり、お友達に「嫌だ」と言われて怒ってしまった時に、子ども自身の気持ちを言葉で伝えられるように声掛けをしたり、相手の気持ちを伝えたりを繰り返しするよう心がけてきました。そのような日々から今回の子ども同士のやり取りを見ることが出来、子どもの成長を感じて嬉しくなりました。
記事:高木
友達と手を繋いでお散歩
令和4年1月末 うさぎ組 2歳児クラス
戸外遊びが大好きな子ども達。天気の良い日には、近くの公園や野川へ散歩に行きます。散歩の道中は、季節の花が咲いているのを見たりバスやタクシーといった乗り物を発見したりと楽しみながら歩いています。