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保育中に出会った子どもたちの素敵な姿や、楽しいエピソードをお伝えしていきます!
平成31年4月~
・異年齢同士の関り
・異年齢同士の関り②

異年齢同士の関わり

Mちゃんの両脇には3歳児クラスの子☆しっかり者のお姉さんです。
平成31年4月2日 ぞう組(3・4・5歳児)
ときわぎ国領保育園の幼児クラスは縦割り保育を行っており、3・4・5歳児が同じ保育室で一緒に過ごしています。3・4・5歳児のクラスをぞう組としています。
 
この4月、ぞう組に進級してきた3歳児のAちゃんがパズルで遊んでいた時のことです。
 
Aちゃんはパズルが難しかったようで「できない~」と、少し離れたところにいる私に訴えました。
私がAちゃんに応えようとすると、4歳児のMちゃんが私より先に「できないの?」と優しく声をかけてくれました。
 
Aちゃんが頷くと「やってあげる!」と張り切るMちゃん☆
MちゃんはAちゃんの横で「このピースはここじゃない?」などと優しく声をかけたり、
うまくいかないときは一緒に手を添えてパズルのピースをはめたりしていました。
 
パズルが完成すると「できた!」と嬉しそうにAちゃんは私に教えてくれました。
私が『Mちゃんに、ありがとうしないとね』と伝えると、恥ずかしそうにしながらも「ありがとう」と言えました。
 
Mちゃんも照れくさそうに「どういたしまして」と答えていました♬
 
Aちゃんが困っていることに気づいて、手を差し伸べてくれたMちゃん。年下の子に優しく関わる姿を見て、心が温かくなりました。Aちゃんは進級することにとても不安を抱いていましたが、年上の子と関わることで“こうなりたい”という憧れの気持ちが芽生えてくるのではないかと感じました。
記事:渡辺
 Mちゃんもぞう赤組(3歳児クラス)の頃、困ったことがあった時に、お兄さん・お姉さんが助けてくれました。ぞう緑組(4歳児クラス)に進級し、年下のお友達のことも気にかけるようになったMちゃん。頼もしく優しいお姉さんになったなと嬉しく思いました。まだ年下の子の手伝いをしたいけれど、接し方が分からずどのように声をかけようか、迷っている姿が見られる子たちもいます。そんな時私たち保育者は、子ども達に年下の子への関わり方を伝えるようにしています。優しい気持ちを育むサポートを続けていきたいと思います。
 
 
 

異年齢同士の関わり2

泣いているk君を優しい手つきで、なでなで…
平成31年4月6日 りす組(1歳児)
4月、保育園の中で一番小さいクラスだったひよこ組(0歳児クラス)の子どもたちが進級し、りす組(1歳児クラス)となり、一つお兄さんお姉さんになりました!
 
今まで、自分たちが過ごしていた保育室では、新たに入園した赤ちゃんたちが過ごしています。りす組の子どもたちは、赤ちゃんに興味津々!
 
赤ちゃんの泣き声が聞こえてると「あっ!」と言って立ち上がり、ひよこ組の保育室を覗きに行きます。保育者に抱っこされながら泣いている赤ちゃん(K君)が近くに来ると、Yちゃんが優しくK君の頭を撫でてくれました。
赤ちゃんの人形にミルクをやるYちゃん。慣れた手つきです☆
するとK君は泣き止み、Yちゃんの顔をじーっと見つめます。YちゃんはK君の顔を見つめ返しながら、少し照れくさそうに笑っていました。
 
Yちゃんは、ひよこ組のころから赤ちゃんの人形を大事そうに抱っこして、ミルクを飲ませたり、寝かしつけをしたりする真似をして遊んでいました。実際の赤ちゃんを撫でる時は、真剣そのもの!撫でた後もK君の様子が気になって、まるでK君のお姉ちゃんのように何度もひよこ組の保育室を覗きに行っていました。
テラスからひよこ組を窓越しに覗くことが出来ます。
別の日には、テラスで遊んでいる途中、窓からひよこ組の赤ちゃん達を覗いていました。保育者に抱っこされ、気持ちよさそうに寝ている赤ちゃん(A君)を見て、Mちゃんが周りの子ども達に「シーッ!」と言いながら人差し指を口元に当て、“静かに”のポーズ!
 
りす組の子ども達は、大きな声を出すことなく、A君がスヤスヤと眠っている様子を窓越しに見守っていました。
 
昨年度担任だった私は、小さな赤ちゃんだった子ども達が、自分よりも小さい子ども達に優しくする姿を見て、とても成長を感じました。年下の子を気にかけ、思いやる気持ちを持ち、関わることが出来るのは、保育園ならではの良いところでもありますよね。これからの成長がもっと楽しみになりました。
記事:原田
 つい何日か前までひよこ組だったYちゃんも、いつの間にかお姉さんの姿に変わっていました。今までの保育園生活の中で、年上の友達に優しくされた経験や、赤ちゃん人形でお世話ごっこをして遊んでいた経験がYちゃんの心の成長に繋がっていたんだなと思います。自分が経験していないことは、同じように人にしてあげることは難しいですよね。ですから、色んな人と関りを持つ経験や、たくさんの遊びを経験して、色んな感情に触れる事はとても大切な事だと感じます。今回、Yちゃんに優しくされたKくんは、嬉しそうな表情をしていました。これかも、子ども同士の関りを大切にして、心の成長を見守っていきたいです。
 
 
 
*列になって歩く練習(うさぎ組 2歳児)
*雲梯(ぞう組 3・4・5歳児)

列になって歩く練習

保育園の前の道です。先頭と後尾、列の中ほどに保育者が付いて歩きます。みんな上手!
令和元年5月 うさぎ組(2歳児)
進級してから一か月が経ち、子ども達は新しい生活に慣れてきました。
 
うさぎ組は、天気の良い日は散歩へ出かけます。
外を歩く時は、昨年の1歳児クラスでは、大人と手をつないで歩いていきました。2歳児クラスになった今は、友達と手をつないで歩く練習を始めています。
 
上の年齢の3・4・5歳児クラスは、友達と手をつなぎ、保育者の後ろを2列になって歩いています。
2歳児クラスは、その前段階です。
 
「列になって歩く」という事を伝えるのは、2歳児には難しいため、まずは友達と手をつなぎ、前の友達について歩くという事を伝えています。
 
散歩へ出発する前、園の門の前で並び、「前のお友達は誰かな?」と子どもに聞き、確認をしておきます。
散歩の途中、前の友達との間が開いてきてしまった時は、「〇〇くん(ちゃん)はどこかな?」と声をかけます。そうすると前の友達と距離が開いてしまっていることに気が付き、友達の後を追って歩いていけます。
 
中には、自分で前の友達と距離が開いたことに気づき『まて~』と言って前の友達との間をつめて歩こうとする子もいます。
 
「自分で気づけたね」「上手に歩いているね」と保育者が声をかけると、嬉しそうに『うん!!』と満足そうにする姿があります。
 
新しい習慣を身に付けるのは、時間のかかる事です。日々の散歩では、草花や車などを見て楽しみながら、道の端を並んで歩く中で、子ども達が前の友達について歩こうとする姿を褒めて、やる気に繋げていきたいと思っています。
 
また、散歩の帰り道など疲れや甘えが出て、前向きに取り組めない時もあります。そんな時は、子どもの気持ちに寄り添い大人と手をつないで歩く時間も作るようにしています。
 
新しい取り組みをする時は、子どもにストレスをかけすぎず、楽しく取り組めるような声掛けや、関り方を大切にしています。
記事:根岸
 お散歩だけでなく、生活や遊び、いろいろな場面で「自分でやりたい!」「自分で出来たことが嬉しい!」などの気持ちが強くなってきている2歳児クラスの子ども達。
例えば着替えの場面では、Tシャツを着る際に今までは「どっちが前?」と保育者に聞いていた子も「こっちが前だよね?あってる?」と、自分でどちらの向きがあっているのか考えてから保育者に聞いてみるなど、小さなことから一つ一つ自信を付けていき、成長につながっています。大人の支援が必要なこともまだまだたくさんありますが、そういった子ども達の「自分でやりたい」という気持ちを大切にし、伸ばしていきたいと思っています。
 
 
 

雲梯

様子を見ていたほかの子も挑戦!
平成31年4月16日 ぞう組(3・4・5歳児)
ときわぎ国領保育の近くには、野川の自然やいくつかの公園があります。そこへ子ども達は毎日のように散歩に出かけています。
 
私たち保育士は、どのように子どもと過ごすか毎月、毎週事前に計画を立ててます。
計画は、子ども達の様子や行事などの予定を踏まえたうえで、行先の公園や広場でどんな経験をさせたいかなど考えて決めています。
 
この日は、雲梯(うんてい)のある公園へ遊びに来ました。
5歳児クラスの、HちゃんとEちゃんが雲梯で遊び始めました。
 
Hちゃんは、どこかで経験したことがあったのでしょうか?
体をゆするように動かしながら端から端まで、あっという間に渡り切りました!
雲梯の横棒を、順手で親指を下にかけしっかり握れていました。
 
Eちゃんは、Hちゃんの後に続いてスタートしますが、つかんだ横棒から手を離せず、なかなか前に進めません。
でもあきらめないEちゃんは、繰り返し練習していました。
そばにいた私は、横棒を握る時の親指の位置を確認しながら持ち方を伝えたり、手汗をかいたときは砂をつけると滑りにくくなるなどアドバイスをしました。
 
この日、Eちゃんは雲梯を渡りきることはできなかったのですが、またこの公園へ行く機会があった時には、ぜひ挑戦して欲しいなと思います。
記事:宮地
 ときわぎ国領保育園の3・4・5歳児の幼児クラスは、月一回外部の指導員を招いて体操教室を行っています。体操教室は、体の使い方を学びます。体をめいいっぱい使って遊べるように、また、転倒などをしたときに大きなケガにならないようにすることが目的で、子ども達はマット運動や縄跳びなど楽しく学んでいます。。
そのほか、私たちは乳児クラスの時から、日々の関りの中で子どもの運動発達を意識した遊びを取り入れることが大切だと考えています。例えば、わらべうた遊びで大人の指や手を握る際には、親指が下になるよう持たせて遊ぶようにします。このような関りを続けていくと、大きくなった時に自然と鉄棒や雲梯を正しく安全に握れるようになれると思います。
ときわぎ国領保育園は、子どもの運動発達に対しもっと力を入れていきたいと考え、保育士が集まって子どもの運動遊びの園内研修を今年から月一回行っています。
 
 
 
・おじいちゃん・おばあちゃんと誕生会!(ぞう緑組)
・赤ちゃんのおむつ替え(りす組)

おじいちゃん・おばあちゃんと誕生会!

令和元年6月19日 ぞう緑組(4歳児)

6月のある日の午後、ぞう緑組の子ども達は少し早目のおやつを食べた後、特別養護老人ホームの大きなホールに移動して、ホームで生活をしているおじいちゃん・おばあちゃんと誕生会をしました。

 

ときわぎ国領保育園は、特別養護老人ホームやデイサービスセンターが併設されており、日ごろからおじいちゃん・おばあちゃんと交流をしています。

 

「誕生日の歌」を歌い、誕生カードを渡しました。

誕生カードを渡すと、おじいちゃん・おばあちゃんは嬉しそうに笑ってくれました!

 

そのあとは、インタビューのコーナーです。

H君の「何歳になりましたか?」という質問に

おばあちゃんが『97歳!』と答えると、「えぇーっ!」と子どもたちから驚きの声が上がっていました。

最後にゲームで楽しみます。

今回は、椅子に座った状態でできるカゴの位置が低いタイプの物で、紅白の玉入れを行いました。

どちらが勝つか白熱した試合が始まりましたが、試合前から玉を入れてしまうおじいちゃんがいたり、ピーッと終了の笛が鳴っても玉を投げてしまうM君がいたりで、大騒ぎでした!

 

♬さよなら あんころもち またきなこ♪

お別れの挨拶をして、帰ってきました。

 

ときわぎ国領保育園の子ども達は、小さいころから繰り返し特別養護老人ホームにいるおじいちゃん・おばあちゃんと交流しているのですが、中には少し照れて消極的になっている子もいました。

核家族が増えている中、高齢者とのかかわりが日常で行える体験は、貴重であると感じます。

記事:松本

 四葉のクローバーときわぎ国領保育園の子どもたちは、小さいころから併設されている高齢者施設によく遊びに行っているので、おじいちゃん・おばあちゃんと関わることが大好きです。
そんな子どもたちですが、入園当初は高齢者に積極的に関わるわけではなく、様子を伺う子も多くいます。しかし今回のように一緒にゲームをする交流等のイベントを定期的に開催したり、時々会いに行ったりすることで楽しい時間を共有することが出来、子ども達はだんだんと心を開き、おじいちゃん・おばあちゃんとの関りを喜ぶようになっています。100年近く歳の離れた者同士がかかわり合う姿は、なかなか見ることが出来ません。今後もこの光景を大切にしていきたいです。
 
 

赤ちゃんのおむつ替え

赤ちゃん人形とウェットティッシュの玩具
令和元年6月のある日 りす組(1歳児クラス)

最近1歳児クラスの子ども達は、ままごと遊びを楽しむ姿が増えてきました。

Yちゃんは、お人形をお世話して遊ぶのが好きです。

赤ちゃんの人形にミルクを上げる真似をしたり、寝かしつけをする真似をしてよく遊んでいます。

 

ある日、隣の0歳児クラスで赤ちゃんがうんちをして、大人におむつの交換をしてもらっている姿が見えました。

 

するとYちゃんは、赤ちゃんの人形を棚からだし、寝転がらせると…

「あかちゃん!んち(うんち)!」

「くさいよ!」

と言っておむつ交換の真似を始めました。 

シフォンのハンカチをおしり拭きシートに見立てて…大人がやっているのと同じように出来ていますね!

そこで私が「おしり拭きを持ってきたら?」とウェットティッシュのケースを使った玩具を指さすと、Yちゃんはニコッと笑って頷き、ケースを持ってきて再び赤ちゃん人形のおむつ交換を始めました。

 

赤ちゃん人形の足を持って、おしり拭きシートで拭く真似をして、大人がやるようにおむつ交換をしました。

 

大人にとっては日常の姿でも、子どもにとってはその姿を真似したりと、遊びの一つになるんだと改めて感じました。

記事:榎本

 四葉のクローバー1歳児といえども大人の行動をよく見ていて、すぐにまねをして遊びへ発展していきます。大人になりきって遊ぶ姿は、とてもかわいらしいですよね。
大人の真似から始まる“ままごと遊び”は、子ども達にとってとても大切な遊びです。真似をすることで様々な行動を習得したり、違うものを本物に見立てて遊ぶ想像力を養ったり、幼児クラスになると友達同士で役割を決めて遊ぶなど、「象徴遊び」や「役割的遊び」に発展していきます。
私たち保育者は子どもたちの興味や関心に合わせて、ままごと遊びが充実できるよう、出来る限り必要な玩具や環境を整えていると共に、子ども達と一緒になってままごと遊びを毎日楽しんでいます。
 
 
 
・お泊り保育(ぞう組 5歳児)
・楽しく食べる事(ひよこ組 0歳児)

お泊り保育

カレーライスづくり。野菜の皮むき、野菜のカット、米とぎなど順番に担当して作りました★

令和元年7月12日 ぞう青組(5歳児クラス)

先日、5歳児クラスはお泊り保育がありました。

5歳児クラスとなった4月から、ずっと楽しみにしていた一大イベントです!

お泊り保育に向けて、前日にはスーパーにカレー作りの材料を買いに行きました。当日は、夕飯のカレーをみんなで作ったり、スイカ割をしたり、お楽しみ会、花火…とイベントが盛りだくさんです☆

 

数日前から「僕は花火が一番楽しみだな~」「私はカレー作りが楽しみ!」と期待を膨らませていた子どもたち。

 

お泊り保育中は、終始大興奮で「楽しいね!」「毎日お泊り保育でもいいよね!」という声が聞かれ、準備をしてきた職員もその言葉を嬉しく感じました。

ピーマン、パプリカのほかナス、ミニトマトなども育てています。

手作りカレーには、みんなで育てているピーマンやパプリカをトッピングとして上に乗せました。5月頃からみんなで大事に育てている夏野菜です。

今年は雨続きの天候で日照時間も少なく、例年より育ちが良くない状態ではありましたが、ピーマンとパプリカはできていたので「カレーと一緒に食べたらおいしそうだね」と話し、お泊り保育前日に子どもたちと収穫しておきました!

 

普段は野菜が苦手な子も多くいますが、その日はみんな特別な思いを持っていたこともあり「ピーマン好きじゃないけど、自分の育てた野菜は美味しいね!」「お泊り保育だから美味しく感じる~」といった声もありました。

 

いつもの一日とは違う特別な日。また一つ思い出ができました★

仲の良い友達と一緒に過ごしたり、協力したりする中で、より絆が深まった気がします。

記事:林

 四葉のクローバー子ども達と一緒にカレーを食べた時、「にんじん切るの難しかったな」「美味しいから何回でもおかわりしちゃう!」と話し、皆のはじけるような笑顔が見られました。皆で育てた野菜、皆で作ったカレーだからこそ、特別美味しく感じられたのではないでしょうか。

私は、お泊り保育の中の花火の担当になり、一緒に花火をしました。仕掛け花火では、終始「きゃー!」「すごい!きれい!」と大興奮の子ども達。ジャンプをして喜んで言くれる姿には、こちらも笑顔になり、花火を見せることが出来て、楽しんでもらえてよかったなと心から思いました。

親元を離れて、一晩友達や保育者と過ごした後の子ども達は、以前よりも増して年長さんとしての自信に満ち溢れているように感じました!

 
 
 

楽しく食べること

離乳食のごっくん期~かみかみ期は、保育者と1対1または1対2で食事をします。

令和元年7月 ひよこ組(0歳児クラス)

今回は0歳児クラス(ひよこ組)の食事の様子をお伝えします。

ひよこ組の食事は、まだ低月齢で食事が始まっていないミルクだけの子から、ごっくん期、もぐもぐ期、かみかみ期、幼児食準備期の4段階の離乳食、離乳食を卒業した後の幼児食とさまざまな段階の食事を用意しています。

私たちは、一人一人の成長に合った段階の食事を提供するよう心がけています。

 

S君は、入園当初、離乳食を前にしても食べたくない…と顔を背けることが多くありました。入園したばかりだったので、環境に慣れていなかったことも理由にあったと思います。私たちはどうしたら食べてくれるのだろうか?と悩んだ時もありました。

 

そんな時、離乳食についての研修に参加する機会がありました。

そこで、改めて学んできました。

・子どもにも大人と同じように食に関する好みや食べ方の個性があること

・食べ物を「美味しそう」と感じるのには8割が視覚を用いていること(食べ物の見た目だけではなく、一緒に食べる人の表情なども含まれる)

 

学んできたことを生かし、笑顔で楽しく食事の時間を過ごすように続けていくうちに、S君の食べる量が増えてきて、「美味しいね!」と伝えると笑顔を見せてくれるようになってきました。

 

思い返してみると「食べてもらいたい」という保育者の願いが先行し、表情にも出ていたのかもしれません。一人一人の食の個性を捉える事、そして一緒に食べる人の表情がとても大切なのだと改めて感じることが出来ました。

 

子ども達と楽しく食べる時間を大切にすることで、一人一人の食への意欲や関心を高めていくことが出来たらと思います。

記事:中根

 四葉のクローバー0歳クラスは入園して慣らし保育を23日した後、離乳食を提供し始めます。まだ人見知りをしている子もいるので、保育者との関係を作りながら食事や睡眠、排泄のお世話をします。お子さんによって、どのように食事をしたいのか、どの向きでミルクを飲みたいのか、どの姿勢が心地よく眠れるのか…子どもたちが気持ちよく生活できるよう保育者は探り探り関っていきます。

始めのうちは、あまり食べてもらえないことがありますが、遊びを通して信頼関係を育み、安心した環境を提供するよう心がけていくうちに、一人一人を理解し保育者自身もその子に合った食事の提供の仕方を見つけることが出来るようになります。

入園した子どもたちが出来るだけ早期に楽しく食事をすることが出来、安心して過ごしてもらえるよう、私たちは日々心掛けています!

 
 
 
・食育活動(うさぎ組 2歳児クラス)

食育活動

栄養士の話を一生懸命、聞き入っています☆

令和元年8月 うさぎ組(2歳児クラス)

うさぎ組では、月に1~2度、食育活動を行っています。食育活動の内容は様々ですが、最近は季節の野菜に触れたり、観察をしたりする内容を多く取り入れています。
 
この日は、夏野菜のトマト、ナス、ピーマンの観察をしました。
 
管理栄養士が野菜を手に持って子どもたちに見せると、口々に、
「トマトー‼」「あ、ナスだー!」
「みどりのパプリカ?」「ピーマンじゃない?」
などと言葉が聞かれ、興味津々の様子でした。
 
トマトやナスを触ると「赤い色だね」「やわらかいね」など、野菜の色や感触について友達と話している姿も見られました。
 
その後、ピーマンの種取りもしたのですが、
「これが種?」「取れたよー!」
と、一つ一つ種を取って確認している子もいました。
野菜の本を仲良く見ています♪

 

「今日は、このピーマンが給食に出るからね」と管理栄養士が伝えると、「わかった」と答えていた子ども達。
いざ、給食の時間になり自分たちが種を取ったピーマンを見つけると「あったー!」「ピーマンだ」と大喜び。
普段は野菜が苦手なTくんやMちゃんも「食べてみる…」と一口食べていました☆
 
Tちゃんは、ピーマンを口に入れると「なんか苦いね(笑)」と言いつつも笑顔でピーマンを食べていました。
 
うさぎ組の本棚には、野菜の本を数冊入れてあります。
食育活動の後の自由時間には、子どもたちが野菜の本を出して見ています。「今日のピーマンはこれ?」「これは、こないだやったトウモロコシだね」など、野菜の名前を覚え、少しずつ野菜の興味が広がってきているようです。
 
食育活動を通して実際に自分で野菜に触れてみることで、親近感がわいてきます。「ちょっと食べてみようかな…」と食わず嫌いだった野菜を一口食べ、味を知るきっかけになった子もいます。
 
苦手な物を無理に食べさせることはありませんが、野菜を身近に感じることで、好き嫌いが少なくなる食育活動になればいいなと思います。

記事:吉澤

 四葉のクローバー園ではこうした食育活動を定期的に行っています。食事の中で見慣れた野菜も調理する前の物を見ると、こんな形をしているんだ!こんな大きさなんだ!と普段と違った発見があり、野菜への興味へと繋がっていきます。大人としては子ども達に色々なものを沢山食べて元気に育ってほしいと思いますよね。しかし好き嫌いや食への興味は子どもによって様々です。食べることを無理強いしては“食”自体が子どもにとって嫌なものになってしまいますが、こうした日常の中で食べ物に触れる経験を通して、すぐには好きにならなくても「一口食べてみようかな」と小さな一歩に繋がっていく事もあります。子どもが自ら食に興味を持って食べてみたいと思ってくれるよう考えながら、日々の食育活動を行っています。
 
 
 
・トイレトレーニング(りす組 1歳児クラス)
・カプラ(ぞう組 3・4・5歳児クラス)

トイレトレーニング

自分のロッカーから、紙パンツを出してきて…

令和元年9月12日 りす組(1歳児クラス)

1歳児クラスのりす組のトイレトレーニングについて紹介します。
 
ときわぎ国領保育園では、0歳児ではトイレの空間に慣れる事から始めます。
1歳児の今では便座に座って排尿する経験を積み重ねていく事を目標に、トイレトレーニングを進めています。子どもたちの様子に合わせて、トレーニングパンツを履いて過ごす時間も設けています。
2歳児では一日トレーニングパンツで過ごし、自らトイレへ向かえるよう関わっていきます。3歳児クラスに上がるまでに排泄の自立を目指しています。
 
最近のりす組の子どもたちの様子ですが、保育者にトイレに誘われると、自分でロッカーから紙パンツを取り、トイレに向かっています。
1歳児のトイレは、自分で座れるよう、低くて小さいサイズです。
トイレでの排泄を成功することが増えてきた子たちの中には、トレーニングパンツを履き始めた子もいます。初めてトレーニングパンツを履いた時には「みてみて!ねぇねパンツ!(お姉さんパンツ!)」と誇らしげに保育者に見せていました!
 
「トイレでできたね」を大切にしながらトイレトレーニングを頑張っています!
 
4月に進級した時には、トイレを怖がっていた子もいましたが、今では自分で便座に座れるようになったり、初めてトイレで排泄に成功したり…子どもたちの「できた!」と喜び、得意気にする姿を嬉しく思い日々成長を感じています。
記事:金澤
 四葉のクローバーイレの便座で排尿が出来ると「でたー!」とすごく嬉しそうに報告してくれる子ども達。そうした成功体験を重ねていくことで、排泄への自信へとへと繋がっていきます。憧れの“お兄さんパンツ”“お姉さんパンツ”を穿くことを日々目指しています。
しかし、トイレトレーニングを始めるタイミングは子どもによって様々です。何歳になったから絶対に布パンツを穿かなくてはいけないというものではありません。ときわぎ国領保育園でも、便座で排尿できた喜びを共有し“布パンツを穿いてみたいな”という気持ちに寄り添いながら。一人一人に合わせてトイレトレーニングを進めています。
一人一人の排尿の間隔を考慮し、排尿できそうなタイミングでトイレに誘い、紙パンツを濡らす前に便座で排尿できるよう声をかけたるようにしています。また、布パンツに排尿してしまったとしても「おしかったね」「あとちょっとだったね」「次はトイレで出来るといいね」など、次回につながるような言葉がけをしています。
 
 
 

カプラ

机の上に乗せた脚立の上に乗ってMちゃんが積み上げているところ。

令和元年9月 ぞう組(3・4・5歳児クラス)

今回はカプラ遊び(※)についてお伝えします。
※カプラ(KAPLAブロック)
 細長くて薄いワンサイズの木製積み木で、
 様々な形を作り出し遊ぶことが出来ます。
カプラの遊び方の見本を見て形作ったり、カプラで電車の線路や駅を作ったりと、様々な遊びをしています。
 
そんな中でぞう緑組(4歳児クラス)の女の子たちが、カプラを高く積み上げる遊びを始めたのですが、だんだん盛り上がり、今ではぞう赤組(3歳児クラス)やぞう青組(5歳児クラス)の子もが集まり協力して積み上げるようになりました。
 
この日も高く積み上げようと9人の子どもたちが集まり始めました。カプラを丁寧に積み上げていきます。
 
積みあがっていくとだんだん手が届かなくなってきます。すると、椅子の上に乗って積みます。次に机の上。それでも届かなくなると、机の上に載せた椅子の上に立ち、最終的には、机に脚立を載せて積み上げました。
 
段々高くなり、私の背丈(154㎝)を超えると、周りにいる子たちにはとても高く感じるのでしょう。
「すごい!」とか「あと、ちょっとで天井に届くよ!頑張れ」と応援する声が自然と聞こえてきました。
 
脚立に立って、積み上げるMちゃんにYちゃんが、カプラを手渡す際も「やったね!高いよ」と声を掛けていました。
 
天井までもう少しの所で、ぞう緑組の子では背丈が足りなくなってしまいました。
 
私はどうするのかな?と子ども達の様子を見ていたところ、H君が「背が高い子に、お願いしよう」と言いました。それを聞いたYちゃんとMちゃんは「ぞう青組(5歳児クラス)のHちゃんにお願いしよう」と言い、頼みに行きました。青組のHちゃんも加わり、皆で協力して天井近くまで、高く積み上げる事が出来ました。
 
天井まであと少しの所で崩れてしまいましたが、子ども達は「こんなに高く積めたのは初めてだね」と満足そうでした。
 
4歳児クラスになり、指先も器用になってきました。また、友達と協力して同じ目標に向かって取り組む事が増えてきたと思います。カプラ遊びを見ていて、子どもの成長を感じました。

記事:杉木

 四葉のクローバーカプラは幼児クラスに置いてある積み木ですが、高く積むには集中して指先を使い積んでいかなくてはなりません。一人で作るのも大変な作業ですが、友達と協力して作るとなるとさらに難易度が高くなります。椅子の上に乗ったり、足場の悪い所でも子どもたちはバランスを取り、何度もあきらめずにやり遂げた時には友達との絆も深まり、また一緒に協力してやろうというモチベーションにもなります。私たちはその気持ちに寄り添い、時には「出来るかな?」と心配しながらも、子どもたちを信じて見守るようにしています
 
 
 
・安心して眠れますように…(ひよこ組 0歳児クラス)
・仲直り(ぞう組 3・4・5歳児)

安心して眠れますように…

保育者の指を握ったまま、すやすや…

令和元年10月11日 ひよこ組(0歳児クラス)

今年度のひよこ組(0歳児クラス)は、4月に定員まで達せず、4か月に亘って数名ずつ入園していきました。
 
入園した頃は保育園の環境になかなか慣れず、お母さんとの分離後も涙が止まらない子が多くいました。でも今では、お母さんと離れる際、「いってらっしゃい」と笑顔で手を振れるようになりました。
 
お昼寝の時などの寝かしつけの様子もだいぶ変わりました。
入園当初は、保育者の抱っこでないと上手く寝ることが出来ない子がほとんどでした。保育者の抱っこでやっと眠りについても、すぐに目が覚めてしまう子もいました。
保育者の足を抱き枕のようにして、すやすや…

それが今では抱っこをしなくても、布団で横になり寝かしつけをしてもらうことで、眠ることが出来る子が増えてきました。

 
中には「ねんねしようね(寝ようね)」と保育者に声をかけられると、自ら布団に横になり大人が見守ることで、一人でも眠れるようになってきている子もいます。また、落ち着くのか私の足をぎゅっと掴みながら入眠する子もいます。
 
その子によって、安心できる体勢や寝方はそれぞれです。
寝かしつける時は、頭を撫でたり、手足をマッサージしたりと、その子が気持ちよく眠りに付けるよう、一人一人に合わせて寝かしつけの方法を工夫しています。
 
また目覚めた時も、個々の状況に応じて再び眠りに誘ったり、十分休息が取れたと判断した時はお昼寝とは別のスぺースで過ごしたりするなど、一人一人が心地良い午睡の時間となるよう、丁寧に関わるようにしています。

記事:金子

 四葉のクローバー子どもにとって睡眠の時間は、身体を休めるだけでなく身体や脳の機能を作る大切な時間です。園での生活の中で睡眠は安心して心地よい時間として過ごしてもらいたいです。大人でも慣れない場所では満足のいくように眠れない人もいます。心地よく眠るために眠りに必要な環境を整えるだけでなく、心が安定していることも大切だと思います。嫌な事や不安なことがあっても、それを受け入れてくれる、信頼できる保育者がそばにいれば、子ども達も安心して眠れるのではないでしょうか。エピソードの中の子が、保育者の足を抱き枕のようにして寝るのも、信頼の表れだと思います。日ごろから子ども達と信頼関係を築き、その子にあった睡眠を取れるようにしていきたいですね。
 
 
 

仲直り

この日はAちゃんとKちゃんは保育室でお人形遊び★

令和元年10月 ぞう組(3・4・5歳児クラス)

ぞう赤組(3歳児クラス)の女の子、AちゃんとKちゃんは、仲が良く、いつも一緒に遊んでいます。そんな二人のある日の出来事です。
いつも一緒にいる事が多い二人なのですが、その日の散歩先の公園でAちゃんは一人ですべり台を滑って遊んでいました。
そこにやってきたKちゃん。
「Aちゃん、一緒に遊ぼ」と声をかけました。
しかしAちゃん、様子がいつもと違います。
ムッとした表情で「今一人で遊んでいるの」「Kちゃん、さっき〇〇したの嫌だった」と伝えます。
何かトラブルがあったようです。
私はすぐに声をかけようか迷いましたが、二人のやり取りを見守ることにしました。
すると…
Kちゃん「だってAちゃん、△△って言ってきたの嫌だったんだもん、だから〇〇しちゃった」と伝えました。
Aちゃん「〇〇するの嫌だった」
Kちゃん「△△言うの嫌だった」
何回かこのやり取りは続き、沈黙になりました。
そろそろ仲介した方がいいかなと思ったその時。
Aちゃん「△△って言ってごめんね」と一言。
そしてKちゃんも「〇〇してごめんね、Aちゃん一緒に遊ぼうよ」と声をかけました。
そんなやり取りをすると、少し前の険悪なムードは一瞬でなくなり、二人は笑い合いながら「そうだね、遊ぼう!山の方で遊ぼう!」と言い、その場から走り去っていきました。
私はそんな二人の後姿を見て、心が何とも言えない暖かい気持ちになりました。
少し前まではそんな事があったら、二人とも泣いているだけだったのに…と思いながら、素直な気持ちを相手に伝え、相手の気持ちも考え、素直に謝ることが出来た二人の姿に成長を感じた出来事でした。

記事:林

 四葉のクローバーいつも一緒に遊んでいる友達だからこそ、自分の気持ちを伝えるだけでなく、相手のことを考え、互いの思いに気付くことが出来たのではないでしょうか。保育者が仲介に入っていても仲直りはできていたかもしれませんが、自分たちで解決し仲直り出来たことで、一緒に遊べる嬉しさをいつも以上に味わうことが出来たと思います。私たち保育者は、友達同士でのやり取りを見守り、相手の思いに気付くことが出来るような援助をしていきます。
 
 
・食具の持ち方(うさぎ組 2歳児クラス)
・大きな公園できたよ!(ぞう組 3・4・5歳児クラス)

食具の持ち方

(左)上手握り、(右)下手握り

令和元年11月 うさぎ組(2歳児クラス)

うさぎ組(2歳児クラス)では、子どもの成長に合わせてスプーンなどの食具の持ち方を伝えています。
 
スプーンは、最初は上からグーで握る「上手握り」から、下からグーで握る「下手握り」。最後は、鉛筆持ちと同じ「バキューン持ち(3点持ち)」へと移行していきます。(左の写真)
指をピストルのように曲げて、バキューン!

最近のうさぎ組は、3点持ちが出来る子が増えてきました。

3点持ちの説明をする際、指の形がピストルに似ていることから「バキューン持ち」と伝えています。
 
ある日、Mちゃんが「見てみて、バキューン(持ち)出来てる?」と保育者に聞いてきました。私が「あっているよ。上手だね!」と言うとMちゃんはとても嬉しそうにして、食事を続けていました。するとこのやり取りを見ていたH君が「やってみる!」とバキューン持ちに挑戦‼保育者と一緒にバキューン持ちをすると「出来た‼」と、とても嬉しそうに周りの友達にも話しかけていました♪
バキューン持ちで、おやつのスパゲティーを上手にすくっていますね。

周りの友達がやっている事に興味を持ち、自分でも挑戦しようとしたH君の姿に、成長を感じました。同じ年齢の友達と日ごろから関りを持つことで、お互いに良い刺激となり、新しいことにも意欲を持って取り組むことが出来ているのだと思いました。

 
子どものやってみたいという気持ちを大切にしながら、成長の手助けとなるよう、関りを持っていきたいです。
記事:松谷
 四葉のクローバーその子の手首や指先の発達段階に応じて持ち方が変化していきます。スプーンの持ち方一つでも、子どもの成長を感じ、持ち方を変える時は、家庭と相談しながら一緒に進めていっています。Mちゃんの場合も、手の発達や食事中の様子を見て、保育者がバキューン持ちを伝えていきました。ただ、一度教えたからと言って持ち方を無理強いするのではなく、声をかけつつもその子の意欲や様子に合わせて少しずつ練習をしていっています。Mちゃんも初めは慣れない持ち方だったかもしれませんが、周りのおともだちの姿や保護者、保育者の声かけで少しずつ意欲を持ち、やってみようという気持ちになったんだと思います。できても、できなくても、子どもが意欲を持つという事がとても大切です。スプーンの持ち方だけでなく、衣類の着脱やトイレトレーニングなどほかの成長面でも同じですが、子どもの“やってみたい”という気持ちを大切にこれからも援助していきたいです。
 
 
 
・わらべうた(りす組 1歳児クラス)
・延長保育で…(全クラス 0~5歳児)

わらべうた

抱っこしてトントン…とても優しい手つきです。
令和元年12月 りす組(1歳児クラス)
りす組では、わらべうたを子どもも大人も、たくさん楽しみながら歌っています。
 
お昼寝の時には、保育者が♪ねんねこせ おんぼこせ♪や♪ゆりかごのうた♪などの子守歌をよく歌っています。このわらべうたは、0歳クラスの時から聞いているので、とても身近なものになっていて、心地よく眠りについてくれます。
 
この間、室内で遊んでいる時のことです。赤ちゃん人形を抱っこしていたYちゃんとNちゃん。私が「赤ちゃん眠そうだよ」と声をかけると、抱っこしていた赤ちゃん人形を布団に寝かせてトントンしながら「ね~んね~こせ~♬」と歌い始めました。
スカーフを使っておんぶ★
しばらくするとYちゃんが私に「赤ちゃん寝ちゃった」と教えてくれました☆
 
子どもは保育者の姿をよく見ていて、その姿を真似しているのだなと思いました。日ごろ保育の中で、このように子どもが保育者の姿をよく見ているのだなと感じる場面によく出会います。
 
また、わらべうたには子守歌のほかにも、一緒に遊べる歌や体を使う歌もあるので、これからもたくさん歌っていきたいと思います。
記事:宮﨑
 
♬ねんねこせ おんぼこせ
ねんねこせ おんぼこせ
おらえの〇〇ちゃんは よい〇〇ちゃん
だんまって だんまって ねんねしな
 
♬ゆりかごのうた
ゆりかごのうたを カナリアが うたうよ
ねんねこ ねんねこ ねんねこよ
 四葉のクローバー子ども達は日ごろから大人の姿をよく観察しています。自分で経験していないことを真似ることはできないと思います。日ごろからわらべうたを歌ってもらい、心地よく眠っている経験があるからこそYちゃんとNちゃんは、このようなお人形遊びが楽しめたのだと思います。
子ども達は大人の真似をしながら遊び、その中から生活の仕方を学んだり、人の気持ちを知ったり、沢山のことを学んでいます。子どものお手本である大人として、自分の行動を日々振り返りながら、沢山の遊びやその楽しさを子ども達と共有して、遊びの楽しさを伝えていければ良いと思います。
 
 
 
 
 

延長保育で…

おままごとの台所に立つMちゃんを、5歳児のH君が優しくフォロー♪
令和元年12月 全クラス(0~5歳児クラス)
ある日の延長保育での出来事です。
 
ときわぎ国領保育園は18時から20時までが延長保育となります。0~6歳までの子ども達が、一部屋に集まりおやつや夕食を食べたり、室内で遊んだりして過ごします。
 
0歳児クラスのS君がおやつを食べ終えて遊んでいると、幼児クラスのMちゃんが、S君の後を追って「何して遊ぶ?」と声をかけました。でもS君は、そんな事お構いなしに、ままごとコーナーに行って、お皿を出しっぱなしにし、構築コーナーへ行っては積み木を出しっぱなしにして歩き回っていました。
 
S君は玩具を出して遊ぶのが楽しかったようでした。
 
そんなS君の出した玩具を、後からそっと全部片づけてくれたのがMちゃんでした。
 
保育者がS君の側に行き、片付けをしようという事も大切ですが、私はMちゃんがS君を可愛がり一生懸命にお世話をしている姿を大切にして見守ることにしました。
記事:松本
 四葉のクローバー異年齢児が集まる合同保育の時間によく見られる、微笑ましい一場面ですね。
大人からの関りだけでなく、年の近いお姉さんお兄さんに優しく関わってもらったり、温かく見守られたりする環境の中で育っていけることも保育園生活の良いところだと思います
 
 
・気持ちの共有(ひよこ組 0歳児クラス)
・電車(ぞう組 3・4・5歳児クラス)

気持ちの共有

満面の笑顔で立ち上がるA君!この後、目の前の職員まで歩み進みます★
令和2年1月 ひよこ組(0歳児クラス)
ときわぎ国領保育園の0歳児クラス(ひよこ組)は、現在生後11か月~1歳7か月の子ども達が10人います。
 
ひよこ組のA君は入園した頃は生後3か月で、マットにコロンと横になって遊んでいて、寝返りもうちませんでした。それが今では、自分の力で立つことが出来るようになり、立っていることが大好きなようです。
 
ある日私がA君と触れ合いながら、A君が立っている姿を支えたり、時にA君の体から手を放してA君が自分一人の力で立つ姿を見守ったりしていました。
 
そんな時、1歩…2歩…と保育者の元まで歩くことが出来たA君。
「やったねA君!」と声をかけると、本人も拍手して喜んでいました♪
 
私が周りにいた子ども達に「A君が歩くことが出来たよ!やったーっ!」と伝えると、バンザイをしたり拍手したりする子ども達。周りにいた子ども達も、何が起こったのか正確には分からないけど、何だか嬉しそうだなということを本人や保育者の表情から感じ取ったようです。クラスの子ども達が、気持ちを共有しているのが感じられ、心が温まる瞬間でした。
 
身近な人や友達と心を通わせて、人の嬉しい気持ちや悲しい気持ちに触れながら、色んな感情を知り、大きく成長していって欲しいと願います。
記事:中根
 四葉のクローバーほんの数日の間でも、成長を実感することが良くあります。また、歩行など目に見える成長だけでなく、心も大きく成長していることを感じる場面も多いです。周りへの興味が広がり、相手の表情から気持ちを読み取ることが出来るようになってきます。
 
A君のエピソードでもA君の身体面の成長と、0歳児クラスの子ども達の心の成長が伝わってきます。
A君や保育者が喜んでいることを感じ取り、一緒に喜ぶ子ども達の姿は、大きな心の成長です。A君の成長への喜びと、その気持ちに共感しようとする子ども達の姿に、保育者はより一層喜びを感じます。
 
 
 

電車

電車ごっこは人気の遊びです。これはまた、別の日の電車ごっこの様子です★
令和2年1月 ぞう組(3・4・5歳児クラス)
ぞう組(3・4・5歳児クラス)には、子ども達が自由に製作を出来るように、画用紙、チラシ、空き箱、トイレットペーパーの芯など様々な物を保育室に置いています。
 
4歳児クラスのSちゃんとMちゃんは、製作が好きでいろいろな物を作っています。トイレットペーパーの芯を使って双眼鏡を作ったり、ティッシュボックスで車を作ったりしています。
 
ある日、段ボール製のパーテーションや椅子を使って、電車ごっこをしていたM君が「運転レバーがない。でもオレ作れない」と呟いていました。運転席には運転レバーなどはなく、ふりだけで運転手をやっていました。
 
その言葉を聞いたSちゃんとMちゃんは「私たちが作ろうか?」と声をかけ、M君のために運転レバー(運転士が操作する運転ハンドル)を作ることになりました。
 
二人はレバーの取っ手として、ラップの芯を選ぶと、つぶれたティッシュボックスやプラスチックトレーと組み合わせ始めようとしました。
Sちゃん「レバーを前と後ろに動かしたいんだけど、これがくっつかない」
Mちゃん「テープで止めても難しいね」
ラップの芯をどのように固定したらよいのか、悩んでいるようでした。
 
二人を見ていた保育者が「(レバーの)両側を押さえると良いのかな?」と声をかけると、Mちゃんはつぶれたティッシュボックスをもとの形に戻し、ティッシュの取り出し口にラップの芯を入れてみました。
 
Mちゃん「これなら前と後ろにしか倒れないね」
Sちゃん「でも下の部分はぐらぐらだよ」
保育者「テープで止めてみる?」
Sちゃん「うん。あっでも前と後ろに倒したいから、ここだけ貼る」と言い、片側(一か所)のみテープで止めました。
Sちゃん、Mちゃん「やった~!できた!」
 
二人は完成した運転レバーをM君に渡すとM君は「前と後ろにちゃんと動く!」と喜んでいました。その後、SちゃんとMちゃんは、M君の運転する電車に乗り、一緒に遊んでいました。
 
日ごろから製作が好きなSちゃんとMちゃん。二人は良く「〇〇が欲しいから作るの」と言い、イメージしたものを作ることが得意です。そんな二人が困っている友達のために作ってくれた事は今回が初めてです。お友達を思いやる優しい気持ちがあり、日ごろから自由にいろいろな物を製作してイメージしたものを形にできる力が付いた二人だからからこそ、今回上手に運転レバーが作れたのではないかと思います。
記事:杉木
 四葉のクローバー幼児クラスになると友だち同士の関わり方も変わり、相手を思いやるような行動や言動が多く見られます。相手が嫌な気持ちにならないような問いかけで手助け出来ていることに、感心することもしばしばです。自然とこのような行動がとれるのは、ときわぎ国領保育園が行っている縦割り保育(3・4・5歳児が一緒に生活する)が影響していると思います。自分達が3歳児の時に、4・5歳児の年長児から教えてもらった経験や、やってもらった経験が生きているのでしょう。
 
 
・生き物さがしゲーム♬(うさぎ組 2歳児クラス)

生き物さがしゲーム♬

昆虫のシートで遊んでいる様子です。真ん中に置かれたカードと同じ昆虫を探します。
令和2年2月 うさぎ組(2歳児クラス)
最近、うさぎ組では「いきものさがしゲーム」が大ブームです。
 
「いきものさがしゲーム」は絵探しゲームです。遊び方を少し説明します☆
カードを引いて、円形のシートに描かれた様々な生き物の中から、問題の生き物を探し出すゲームです。大きなシートなので、大人数でも楽しく遊べます。
円形のシートは、昆虫、海の生き物、動物、恐竜の4種類があります。
 
このゲームで昨年の6月頃にも一度遊んでみたのですが、その時は、ルールを理解することが難しく、楽しく遊ぶことが出来ませんでした。
 
その後、いろいろな遊びを経験する中で、だんだんルールを守って遊ぶことが出来るようになってきました。冬になったある日、室内遊びの際にそろそろこのゲームも遊べるかな?!と期待して「生き物さがしゲーム」を久しぶりに出して遊びに誘うと、ちゃんとルールを理解して遊べるようになっていました!
 
6月の時は、自分が取りたかったカードが、お友達に先に取られてしまうと「僕のカードだったのにー!」「これが欲しかったのにっ」とケンカになったり、悔しくて泣いてしまう子もいたのですが、「○○くん早いね、すごい」「あ~もう、欲しかったのに、次頑張るもん!」などカードを取ることが出来たお友達と一緒に喜んだり、悔しくても自分で気持ちを切り替え遊ぶなど、お兄さん、お姉さんになった姿が見られるようになりました!
 
“自分が楽しむ”ということを一番に行動することが多かった子ども達…もちろん、そうした姿も自我の芽生えとして大事な物であり、成長の一つなのですが、最近は“相手にも自分と同じように気持ちがある”ということが少しずつ分かってきている様子があります。
 
自分の思いを相手に伝える力もとても大切ですが、こうした相手を認めたり、相手の気持ちに寄り添う心の豊かさも育んでいけたらいいと日々思っています。
記事:吉澤
 四葉のクローバー2歳後半から3歳くらいになると、簡単な遊びのルールを理解し、友達と一緒に楽しむことが出来るようになってきます。今のうさぎ組の子ども達も、ルールを守って友達と一緒にゲームをする中で、悔しさや喜びを感じながら楽しめるまでに成長しました。
 
こうして楽しめるようになるまでには記事にもある通り、悔しさから泣いたり、ケンカになったりすることも多くあります。しかし、そうした子どもたちの姿も“自己主張が出来るようになった”“悔しいという気持ちを感じるようになった”という成長の一つでもあります。私たちはそうした子ども達の葛藤にも丁寧に関わりながら、子ども達が自分で葛藤を乗り越えていけるように、気持ちに寄り添ったり、時には見守ったりしながら援助しています。
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